EFA：先進国株ETF（米国外）｜日本、欧州を中心に広く分散し、グローバル分散投資に活用

EFAのETF Score （ETFのおすすめ度）

EFAとは

さて、投資の世界でよく耳にする「EFA」って何だろうって思う人も多いですよね。EFAは正式名称を「iShares MSCI EAFE ETF」といい、簡単に言えば、アメリカとカナダ以外の先進国の株式市場に投資できるETF（上場投資信託）なんです。具体的には、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアの主要な先進国をカバーしていて、これ一本で国際分散投資ができちゃう便利なアイテムってわけ。

このETFは、MSCI EAFEインデックスっていう指数に連動する形で運用されています。このインデックスは、21の先進国の大型株や中型株のパフォーマンスを測るもので、投資家にとってはグローバルな視点での資産運用を考えるときの基準になるもの。たとえば、日本やイギリス、フランス、スイスといった国の企業が含まれていて、約700銘柄以上で構成されているんですよ。

なんでEFAが注目されるかっていうと、やっぱりその手軽さ。自分で一社一社株を選んで投資するのって時間も知識も必要だし、リスク管理も大変。でも、EFAなら一つの商品を買うだけで、これらの国の経済成長にまとめて乗っかれるんです。特に、アメリカ市場だけだと偏りが心配って人には、視野を広げるいい選択肢になります。

運用会社はブラックロック傘下のiSharesで、信頼性もバッチリ。ETFとしての歴史も長く、2001年にスタートして以来、多くの投資家に愛用されてきました。現在の純資産総額は550億ドルを超える規模（2024年10月末時点）で、市場での流動性も高いから、売買しやすいのもポイントですね。

ただ、EFAがカバーするのは先進国だけ。なので、新興国への投資を考えている人は、また別のETFを組み合わせる必要があるかもしれません。それでも、安定感のある国際投資を求めるなら、やっぱりEFAは外せない存在。リスクを抑えつつ、グローバルな成長を享受したいっていう人にはピッタリなんじゃないでしょうか。

EFAの特徴

EFAの特徴一覧表

項目	内容
正式名称	iShares MSCI EAFE ETF
運用会社	BlackRock (iShares)
連動指数	MSCI EAFE Index
対象地域	ヨーロッパ、オーストラリア、アジアの先進国（米国・カナダ除く）
銘柄数	約733銘柄（2024年10月末時点）
経費率	0.33%（業界平均より低め）
純資産総額	約557億ドル（2024年10月末時点）
設定日	2001年8月14日
取引所	NYSE Arca
平均取引量	約1,969万株/日（高い流動性）
投資対象	大型株・中型株
通貨	米ドル

この表を見ると、EFAの特徴が一目瞭然ですよね。まず、地域的な広がりがすごい。21カ国をカバーしてるから、一国に依存するリスクを減らせるんです。たとえば、日本が不調でも、ヨーロッパが好調ならカバーしてくれる可能性があるわけ。

経費率が0.33%っていうのも見逃せません。ETFって長期で持つことが多いから、コストが低いのは地味に嬉しいポイント。他の類似ETFと比べても競争力がある数字で、たとえばバンガードのVEAが0.05%と激安だけど、EFAも十分お手頃なんです。

流動性の高さも大事な特徴。1日約2000万株近い取引があるから、買いたいとき売りたいときにすぐ動ける。これは短期トレーダーにも長期投資家にもありがたい話ですよね。市場が荒れたときでも、スムーズに取引できる安心感があります。

また、投資対象が大型株と中型株に絞られているのもポイント。安定感のある企業が多いから、小型株メインのETFよりも値動きが穏やかになりやすいんです。ただし、小型株の成長性を狙いたいなら、たとえばSCZみたいな小型株ETFと組み合わせるのもアリ。

運用会社のBlackRockは、世界最大級の資産運用会社で、信頼性はお墨付き。ETFとしての歴史も20年以上あって、投資家からの支持も厚いんです。設定以来、市場の変動を乗り越えてきた実績は、初心者でも安心して手を出しやすい理由の一つですね。

EFAの株価・推移・成長率（パフォーマンス）

※S&P500指数と比較

EFAの株価推移（過去10年簡易版）

年	年初株価（ドル）	年末株価（ドル）	年間成長率（%）
2015	61.00	58.75	-3.7%
2016	58.75	57.73	-1.7%
2017	57.73	70.31	21.8%
2018	70.31	58.87	-16.3%
2019	58.87	69.44	17.9%
2020	69.44	72.96	5.1%
2021	72.96	78.68	7.8%
2022	78.68	65.64	-16.6%
2023	65.64	75.35	14.8%
2024	75.35	80.00（仮定）	6.2%（仮定）

この表を見ると、EFAの株価って年によって結構波があるのが分かります。たとえば、2017年は20%超えの成長を見せた一方で、2018年や2022年はマイナスに転じるなど、市場環境に左右されやすい面も。コロナ禍の2020年は意外とプラスで終わり、回復力も感じられますね。

過去10年の平均年間成長率をざっくり計算すると、約3.5%くらい（配当含まず）。これに配当を加えると、トータルリターンは5～6%くらいになる年が多いんです。アメリカのS&P 500が平均8～10%成長するのに比べると控えめだけど、先進国全体の安定感を考えると納得の数字じゃないでしょうか。

成長率で注目したいのは、やっぱり好調な年。2017年や2019年みたいに、グローバル経済が上向くと、EFAもぐんと伸びる傾向があります。逆に、2022年みたいに金利上昇やインフレ懸念が強まると、下落圧力がかかる。これは、EFAがアメリカ以外の先進国に依存してるからで、米国の金融政策の影響も間接的に受けるんです。

直近のパフォーマンスを見ると、2023年は14.8%としっかり回復。2024年も仮に6.2%成長なら、堅調な動きが続いてるって感じですね。こういう推移を見ると、短期のブレはあるけど、長期で見ればじわじわ資産が増えるイメージが湧きます。

EFAの年別・過去平均リターン

EFAの年別リターン（トータルリターン、配当込み）

年	トータルリターン（%）
2015	-0.8%
2016	1.0%
2017	25.0%
2018	-13.8%
2019	22.0%
2020	7.8%
2021	11.3%
2022	-14.5%
2023	18.2%
2024	8.0%（仮定、10月末まで）

※注: トータルリターンは株価変動＋配当を再投資した場合の値。2024年は仮定値。

この表を見ると、EFAのリターンって結構バラつきがあるのが分かります。2017年の25%や2019年の22%みたいに、大きく跳ねる年もあれば、2018年や2022年のマイナス10%超えみたいに厳しい年もある。こういう波って、先進国の経済状況や為替レートに左右されるから、ある意味仕方ない部分ですね。

過去10年の平均トータルリターンを計算すると、約6.4%くらいになります。これって、単純な株価成長率（前項の3.5%）に配当を足した結果で、やっぱり配当の再投資が効いてくるんです。年によって上下はあるけど、長期で見るとそこそこのリターンが期待できるって感じ。

たとえば、2017年みたいな年は、ユーロ圏の経済回復や日本の企業業績好調が後押しして、EFAが大きく伸びました。一方で、2022年はロシア・ウクライナ問題や世界的なインフレで、先進国全体が苦戦した影響が出てる。この辺の背景を知ると、リターンの動きも納得しやすいですよね。

過去20年とかもっと長いスパンで見ても、EFAの平均リターンは5～7%くらいで推移してるデータが多いんです。たとえば、2001年の設定以来の年平均リターン（2023年末まで）は約6%前後。これって、アメリカ市場ほど派手じゃないけど、先進国全体の安定感を反映した数字じゃないでしょうか。

EFAの年別の騰落率は？

EFAの年別騰落率（株価ベース）

年	騰落率（%）
2015	-3.7%
2016	-1.7%
2017	21.8%
2018	-16.3%
2019	17.9%
2020	5.1%
2021	7.8%
2022	-16.6%
2023	14.8%
2024	6.2%（仮定）

※注: 配当を含まない株価のみの騰落率。2024年は仮定値。

この表を見ると、EFAの騰落率って結構ダイナミックですよね。たとえば、2017年の21.8%上昇は、先進国の経済が一斉に上向いた年で、特にヨーロッパや日本の株が強かった。一方で、2018年の-16.3%とか2022年の-16.6%は、市場全体がリスクオフに傾いた時期で、先進国株も例外じゃなかったって感じ。

面白いのは、プラスの年とマイナスの年がほぼ交互にきてるような雰囲気。2019年の17.9%上昇のあと、2020年はコロナで5.1%と控えめに落ち着いて、また2021年は7.8%と安定成長。こういう波を見ると、EFAって市場のムードにしっかり連動するタイプなんだなって分かります。

騰落率の幅で見ると、プラスだと20%前後、マイナスだと15%前後が目安。年間平均で見ると、過去10年で約1.5%くらいの成長率なんだけど、この数字だけ見ると物足りない感じも。でも、これに配当を足すと話が変わってくるから、実際の投資効果はもっと高いんですよね。

たとえば、2023年の14.8%上昇は、インフレが落ち着いてきたのと、先進国の企業業績が予想以上に良かったのが要因。逆に、2022年の-16.6%は、金利上昇で株価が圧迫された影響が大きい。この辺の背景を押さえておくと、騰落率の動きもただの数字じゃなくて、ストーリーが見えてきます。

EFAのセクター構成

EFAのセクター構成（2024年10月末時点）

セクター	構成比率（%）	主な特徴
金融	19.5%	銀行、保険、資産運用など
ヘルスケア	14.8%	製薬、医療機器など
資本財・サービス	13.9%	機械、建設、運輸など
一般消費財	10.2%	自動車、奢侈品など
情報技術	9.6%	ソフトウェア、半導体など
素材	8.4%	化学、金属、鉱業など
生活必需品	8.1%	食品、飲料、日用品など
エネルギー	4.5%	石油、ガスなど
通信サービス	3.9%	電話、インターネットサービスなど
公益事業	3.6%	電力、水道など
不動産	3.5%	不動産開発、REITなど

この表を見ると、EFAのセクター構成って結構バランスが取れてる感じがしますよね。一番大きいのが金融で約19.5%。これは、ヨーロッパや日本の大手銀行とか保険会社がしっかり入ってるから。たとえば、スイスのUBSや日本の三菱UFJフィナンシャルとかが影響力を持ってます。

次に目立つのがヘルスケアの14.8%。ここには、デンマークのノボノルディスクとかスイスのロシュみたいな製薬大手が名を連ねてて、最近の健康志向や高齢化で成長が期待されてる分野ですね。安定感もあるから、ポートフォリオに安心感をプラスしてくれます。

資本財・サービスが13.9%で3位。これは、ドイツのシーメンスとか日本のコマツみたいな、産業の基盤を支える企業が中心。景気敏感株が多いから、経済が上向くとぐんと伸びるけど、下がるときは影響も受けやすいセクターです。

情報技術が9.6%と意外に少ないのは、アメリカのテック企業がEFAに含まれないから。代わりに、オランダのASMLとかドイツのSAPみたいな、ニッチだけど強い企業が入ってます。成長性はあるけど、アメリカほど派手じゃないって感じ。

生活必需品や公益事業はそれぞれ8.1%と3.6%で、ディフェンシブな役割を担ってるセクター。景気が悪くても需要が安定してるから、下落局面でのクッションになってくれますね。

EFAの構成銘柄とその特徴

EFAの構成銘柄トップ10（2024年10月末時点）

銘柄名	国	セクター	構成比率（%）	特徴
ノボノルディスク	デンマーク	ヘルスケア	2.5%	糖尿病薬で世界トップクラス
ASMLホールディング	オランダ	情報技術	2.2%	半導体製造装置の世界的リーダー
ネスレ	スイス	生活必需品	2.0%	食品・飲料のグローバルブランド
SAP	ドイツ	情報技術	1.8%	企業向けソフトウェアの巨人
アストラゼネカ	イギリス	ヘルスケア	1.6%	医薬品、特にがん治療に強み
トヨタ自動車	日本	一般消費財	1.5%	自動車業界の世界的リーダー
ロシュ	スイス	ヘルスケア	1.4%	バイオ医薬品のパイオニア
LVMH	フランス	一般消費財	1.3%	奢侈品ブランドの王者
ノバルティス	スイス	ヘルスケア	1.2%	医薬品の老舗、大型新薬を開発
HSBCホールディングス	イギリス	金融	1.1%	グローバル展開の銀行

このトップ10を見ると、EFAの多様性がよく分かりますよね。国別だとスイスが3銘柄、イギリスが2銘柄と、ヨーロッパ勢が強いけど、日本やオランダも顔を出してる。セクターもヘルスケアが4銘柄と目立ってて、安定感のある企業が多い印象です。

ノボノルディスクがトップなのは、最近の糖尿病薬需要の高まりが背景にあります。特に「オゼンピック」っていう薬が大ヒットしてて、株価も好調。構成比率2.5%ってことは、EFA全体の動きに結構影響を与えてるってわけ。

ASMLは半導体業界のキープレーヤーで、AIとか5Gの成長で需要が伸びてる企業。こういうテック系が入ってるのは、EFAにも成長性が期待できる証拠ですね。ネスレは言わずと知れた食品大手で、景気に関係なく安定した収益を叩き出してくれます。

トヨタ自動車は日本代表として登場。EVシフトが進む中でも、ハイブリッド車でしっかり稼いでて、構成比率1.5%は納得の数字。LVMHみたいな奢侈品企業が入ってるのも面白いポイントで、ヨーロッパの高級ブランドの強さを感じます。

EFAに投資した場合のシミュレーション

シミュレーション条件

• 初期投資額: 100万円（約12,500ドル、1ドル80円換算）
• 追加投資: なし（一括投資のみ）
• 期間: 10年
• 平均年間リターン: 6.4%（過去10年のトータルリターン平均）
• 配当: 再投資前提

10年間の資産推移シミュレーション

年数	資産額（ドル）	資産額（円、1ドル80円）
0年	12,500	1,000,000
1年	13,300	1,064,000
2年	14,151	1,132,080
3年	15,057	1,204,560
4年	16,021	1,281,680
5年	17,046	1,363,680
6年	18,137	1,450,960
7年	19,298	1,543,840
8年	20,533	1,642,640
9年	21,847	1,747,760
10年	23,245	1,859,600

この表を見ると、100万円が10年で約186万円になる計算。年間6.4%のリターンって地味に感じるかもしれないけど、複利の力でじわじわ増えてくのが分かりますよね。年平均で約8.6万円増えるイメージです。

もし毎月1万円を追加投資したらどうなるか。同じ6.4%リターンで計算すると、10年後には約370万円（約46,250ドル）まで成長。初期投資100万円＋追加投資120万円＝220万円が、150万円近く増えるってわけ。毎月の積み立てって、やっぱり効果大きいですね。

ただ、このシミュレーションはあくまで平均ベース。たとえば、2022年みたいな-14.5%の年が来ると、一時的に資産が減ることもある。でも、逆に2017年の25%みたいな年があれば、もっと早く増える可能性も。こういう波を乗り越えるのが、長期投資のコツなんです。

為替レートも影響するポイント。1ドル80円で固定してるけど、円安が進んで100円になれば、10年後の186万円が232万円に跳ね上がる。一方で円高になると減るから、この辺は賭けみたいな部分もありますね。

EFAの配当タイミングと直近の配当

EFAの配当は基本的に年2回支払われます。タイミングは以下の通り。

• 6月下旬（例年6月20日前後）
• 12月下旬（例年12月20日前後）

このスケジュールはほぼ固定で、投資家にとっては予定が立てやすいポイント。配当金は、その期に構成銘柄から得た配当をまとめて分配する形です。

直近の配当実績（2023年と2024年）

支払日	1株当たり配当（ドル）	配当利回り（年換算）
2023年6月	1.58	–
2023年12月	0.92	約3.2%（通年2.50ドル）
2024年6月	1.60	–
2024年12月	0.95（仮定）	約3.3%（通年2.55ドル）

直近だと、2024年6月の配当は1株1.60ドル。2023年通年で2.50ドルだったから、2024年も仮に12月が0.95ドルなら合計2.55ドルで、配当利回りは約3.3%（株価80ドル想定）。この利回りって、先進国ETFとしては結構いい数字なんです。

配当額って年によって多少ブレるけど、だいたい2.5～3%くらいで安定してます。たとえば、2023年は6月が高いのは、ヨーロッパ企業の決算期が影響してる可能性があって、12月は少し控えめ。このバラつきは、構成銘柄の配当政策に依存するからですね。

支払日は現地時間ベースで、実際の入金は証券口座によって1～2日ズレることも。でも、年2回ってリズムが分かりやすいから、配当再投資の計画も立てやすいんじゃないでしょうか。

EFAの配当金シミュレーション

条件

• 株価: 80ドル（1ドル80円で6,400円）
• 年間配当: 2.55ドル（年利回り約3.3%）
• 為替: 1ドル80円固定

月3万円を得るには？

月3万円ってことは、年36万円（約4,500ドル）が必要。

• 年間配当2.55ドル ÷ 80ドル ＝ 利回り3.3%
• 4,500ドル ÷ 2.55ドル ＝ 約1,765株
• 1,765株 × 80ドル ＝ 141,200ドル（約1,129万円）

つまり、約1,130万円投資すれば、年間36万円（月3万円）の配当が期待できるって計算。結構な金額だけど、利回りが安定してるから現実的な目標ではありますね。

月5万円を得るには？

月5万円だと、年60万円（約7,500ドル）。

• 7,500ドル ÷ 2.55ドル ＝ 約2,941株
• 2,941株 × 80ドル ＝ 235,280ドル（約1,882万円）

約1,880万円あれば、年60万円（月5万円）の配当収入が見込めます。月3万円から2万円増えるだけで、投資額は750万円くらい増えるから、配当収入ってスケールアップが大変な一面もありますね。

配当金生活をするには？

配当金生活って、たとえば月30万円（年360万円、約45,000ドル）と仮定。

• 45,000ドル ÷ 2.55ドル ＝ 約17,647株
• 17,647株 × 80ドル ＝ 1,411,760ドル（約1億1,294万円）

月30万円の生活費をEFAの配当だけで賄うなら、約1億1,300万円必要。現実的に考えると、1億円超えの投資ってなかなかハードル高いですよね。でも、たとえば夫婦で半分ずつ出せば5,600万円ずつとか、ちょっと視野が広がるかも。

EFAに投資する際の注意点

EFAは魅力的なETFだけど、投資するなら注意点も知っておくのが賢明ですよね。ここでは、押さえておきたいポイントを具体的に挙げていきます。

まず、為替リスクは大きい要素。EFAはドル建てだけど、構成銘柄はユーロや円、ポンドとかいろんな通貨で動いてます。たとえば、円安になれば資産価値が上がるけど、円高だと目減りする。2022年みたいに為替が乱高下すると、予想外の損益が出ることもあるんです。

次に、地域リスクも見逃せません。EFAはアメリカとカナダを除く先進国に投資してるから、ヨーロッパや日本の経済が停滞すると、パフォーマンスも鈍化しがち。たとえば、ブレグジットとかユーロ圏の債務危機みたいなイベントが起きたら、EFAにも影響が出る可能性が。

セクターの偏りもちょっと注意。金融やヘルスケアが強いけど、テクノロジーの比率がアメリカのETFに比べると低いんです。テックブームに乗りにくい一面があるから、成長性を重視するなら物足りないと感じるかも。

あと、配当の安定性も完全じゃないです。年2回の配当は嬉しいけど、構成銘柄の業績次第で減る年もある。過去10年は2.5～3%で安定してるけど、経済危機とかで企業が配当をカットしたら、利回りも下がるリスクはありますね。

最後に、コストも一応意識しておきたい。経費率0.33%は安いほうだけど、もっと低コストなETF（たとえばVEAの0.05%）もある。長期で見ると、この差がじわじわ効いてくるから、比較検討する価値はあります。

EFAと比較されるETF一覧

ETF	名称	経費率	対象	特徴
EFA	iShares MSCI EAFE	0.33%	先進国（米・加除く）	流動性高く、中大型株中心
VEA	Vanguard Developed	0.05%	先進国（米・加除く）	超低コスト、小型株も一部含む
IEFA	iShares Core MSCI EAFE	0.07%	先進国（米・加除く）	小型株含む、EFAの進化版
SCHF	Schwab International	0.06%	先進国（カナダ含む）	カナダ含む、低コスト

VEAはバンガードの看板ETFで、経費率0.05%が最大の魅力。EFAと同じMSCI EAFE指数に連動するけど、小型株も少し入ってるから、より幅広い分散が期待できます。コスト重視ならこっちが有力候補ですね。

IEFAはEFAの兄弟みたいな存在。同じiSharesから出てて、経費率0.07%と安め。小型株も含んでるから、EFAよりリスクと成長性のバランスがいい感じ。流動性はEFAほどじゃないけど、長期投資には魅力的です。

SCHFはシュワブのETFで、カナダを含んでるのが大きな違い。経費率0.06%と安く、北米の一部もカバーしたい人にはいい選択肢。構成銘柄数はEFAより多いから、分散効果も少し強めですね。

EFAと合わせてポートフォリオに加えたほうがいいETFは？

おすすめETF一覧

ETF	名称	対象	経費率	組み合わせのメリット
VTI	Vanguard Total Stock	米国全市場	0.03%	米国市場を網羅、成長性プラス
SCZ	iShares MSCI EAFE Small	先進国小型株	0.40%	EFAに小型株の成長性を追加
VWO	Vanguard Emerging	新興国	0.08%	新興国の高成長を取り込む

VTIは米国の全市場をカバーするETF。EFAがカバーしないアメリカを補完してくれて、経費率0.03%と激安。テック企業とかの成長性をポートフォリオに加えたいなら、これが鉄板ですね。

SCZはEFAと同じ先進国だけど、小型株に特化してるやつ。EFAが大型・中型株メインだから、SCZで成長性の高い小型株をプラスできます。経費率0.40%は少し高めだけど、リターン期待値も高いからバランスが取れます。

VWOは新興国を対象にしたETFで、中国やインド、ブラジルとかの高成長国をカバー。EFAが安定感なら、VWOでリスクを取ってリターンを狙う感じ。経費率0.08%と安いのも嬉しいポイントです。

たとえば、EFA:VTI:VWOを4:4:2くらいの比率にすると、先進国と新興国のバランスが取れて、アメリカの成長性も享受できるポートフォリオになります。

EFAに関してのよくある質問

まとめ

EFAについて、ここまでいろんな角度から見てきましたね。iShares MSCI EAFE ETFは、アメリカとカナダ以外の先進国に投資できる便利なETFで、約733銘柄をカバー。金融やヘルスケアを中心に、バランスのいいセクター構成が特徴です。

株価は年によって波があるけど、過去10年の平均トータルリターンは約6.4%。配当込みで安定感があり、年2回の配当（利回り3.3%くらい）も魅力。100万円投資すれば10年で約186万円、積み立てならもっと増える可能性も。

ただ、為替リスクや地域リスクはあるから、他のETF（VTI、SCZ、VWOとか）と組み合わせると、さらに強固なポートフォリオに。長期保有にも向いてて、将来性もそこそこ期待できるから、安定した国際投資をしたい人にはピッタリですね。

これで、EFAの全体像が掴めたんじゃないでしょうか。投資を始める前に、自分の目標とリスク許容度を照らし合わせて、賢い選択をしてくださいね！

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