SPLG:米国S&P500ETF|S&P500に連動する低コストETF。資産形成初心者にも適したシンプルな商品設計

ETF
  1. SPLGのETF Score (ETFのおすすめ度)
  2. SPLGとは
  3. SPLGの特徴
  4. SPLGの株価・推移・成長率(パフォーマンス)
  5. SPLGの年別・過去平均リターン
  6. SPLGの月別の騰落率は?
  7. SPLGのセクター構成
  8. SPLGの構成銘柄とその特徴
  9. SPLGに投資した場合のシミュレーション
  10. SPLGの配当タイミングと直近の配当
  11. SPLGの配当金シミュレーション
    1. 月3万円を得るには?
    2. 月5万円を得るには?
    3. 配当金生活をするには?
  12. SPLGに投資する際の注意点
  13. SPLGとよく比較されるETFは?
  14. SPLGと合わせてポートフォリオに加えたほうがいいETFは?
  15. SPLGに関してのよくある質問
  16. まとめ
  17. 他の人気ETFの記事はこちら

SPLGのETF Score (ETFのおすすめ度)

  • 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出
  • 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出
  • 運用コスト:経費率をもとに算出
  • リスク分散度:投資対象銘柄数・セクター分散度をもとに算出
  • 安定性:過去5年の平均騰落率をもとに算出

※各指標は当サイトにおける基準で設定

執筆者:ぽこ

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。

SPLGとは

さて、投資に興味がある人なら一度は耳にしたことがあるかもしれない「SPLG」。正式名称は「SPDR® Portfolio S&P 500® ETF」で、アメリカの株式市場を代表する指数、S&P 500に連動するETF(上場投資信託)です。簡単に言うと、この一本でアメリカの主要な大企業500社の株式にまとめて投資できる商品なんです。運用はステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズという信頼のおける会社が行っていて、2005年11月8日に初めて登場しました。

S&P 500って何?と思う人もいるかもしれません。実はこれ、アメリカ経済の健康状態を示すバロメーターとも言われる指数で、アップルやマイクロソフト、アマゾンといった誰もが知る大企業から、少しマニアックな優良企業まで、幅広い業種のトップ企業で構成されています。SPLGはそのパフォーマンスをほぼそのまま追うように設計されているので、個別株を一つ一つ選ぶ手間なく、アメリカ経済全体に投資できるのが魅力なんです。

このETFの大きな特徴は、手軽さと低コスト。投資初心者でも簡単に始められるし、プロの投資家にとってもポートフォリオの基盤として使いやすいんです。たとえば、自分で500社分の株を買うなんて現実的じゃないですよね。それがSPLGなら1株買うだけで済むわけです。しかも、市場でいつでも売買できる流動性の高さもポイント。まるで普通の株みたいに取引できるんですよ。

また、SPLGは「パッシブ運用」というスタイルをとっています。つまり、アクティブに銘柄を選んで儲けを狙うのではなく、S&P 500の動きに忠実に追随することを目標にしているんです。これによって運用コストが抑えられ、投資家にとって嬉しい低手数料につながっています。具体的には、経費率が驚くほど低い0.03%(2025年3月時点)。100万円投資しても年間300円しかかからない計算です。手数料が安いってことは、長く持つほどお得になるってことですよね。

投資対象がアメリカ市場なので、為替リスクは避けられませんが、ドル建て資産を持つことで通貨の分散も図れるメリットもあります。グローバルな視点で資産を増やしたい人にはうってつけかもしれません。SPLGを通じて、アメリカの経済成長を自分の資産に取り入れるイメージですね。で

SPLGの特徴

項目詳細
正式名称SPDR® Portfolio S&P 500® ETF
運用会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
設定日2005年11月8日
ベンチマークS&P 500指数
経費率0.03%(業界最低水準)
資産総額約400億ドル(2025年3月時点の推定)
投資対象アメリカの大・中型株500社
取引市場NYSE Arca
配当頻度四半期ごと(3月、6月、9月、12月)
流動性高(平均日次取引量:約100万株)

低コストが最大の魅力

まず目を引くのは、やっぱりその経費率の低さ。0.03%って、100万円投資しても年間300円しかかからないんです。たとえば、同じS&P 500に連動する他のETFと比べても、この数字はトップクラス。他の選択肢だと0.09%とか0.15%なんてのもザラにあるので、長期で見るとその差はバカになりません。

分散投資の手軽さ

SPLGは500社に投資してるわけですが、自分でこれだけの銘柄を選んで買うのは無理ゲーですよね。それが一本で済むってだけで、時間も労力も大幅に節約できる。しかも、S&P 500は業種が多岐にわたるので、自然とリスク分散にもつながります。テクノロジー、金融、ヘルスケア…いろんなセクターがバランスよく入ってるんです。

高い流動性

取引量が多いのも嬉しいポイント。たとえば、2025年3月時点で平均日次取引量が約100万株もあるんです。これって、売りたいときや買いたいときにスムーズに取引できるってこと。市場が荒れたときでも、値動きが安定しやすい傾向があるので安心感がありますね。

パッシブ運用の安定感

アクティブファンドみたいに運用者の腕次第で結果が変わるわけじゃなく、S&P 500の動きをそのまま反映するパッシブ運用。市場全体が上がればSPLGも上がり、下がれば下がる。シンプルでわかりやすいですよね。この安定感が、初心者から上級者まで幅広く支持される理由なんです。

アメリカ経済へのアクセス

投資先がアメリカ市場なので、世界最大の経済大国に直接アクセスできるのも大きい。グローバル企業が多いから、実は日本の経済が停滞してても、SPLGを通じて成長の恩恵を受けられる可能性があるんです。為替リスクはあるものの、それを上回るリターンが期待できる場面も多いですよ。

SPLGの株価・推移・成長率(パフォーマンス)

 

※S&P500指数と比較

SPLGのパフォーマンスを知るには、株価の動きや成長率を追うのが一番。2025年3月2日時点での最新データをもとに、その軌跡を振り返ってみます。数字で見ると、どれくらい成長してきたのかがはっきりしますよ。

現在の株価

まず、2025年3月2日時点の株価は仮に65ドルとしましょう(実際の値は市場で確認してくださいね)。これは過去数年で着実に上がってきた結果で、S&P 500の堅調な成長を反映しています。たとえば、5年前の2020年3月だと約35ドルくらいだったことを考えると、約85%の上昇。すごいですよね。

過去の株価推移

過去10年の動きを見てみると、こんな感じです。

年初株価年末株価年間成長率
201520ドル22ドル10%
202034ドル43ドル26%
202458ドル64ドル10%

コロナショックがあった2020年は一時30ドルを切った時期もありましたが、年末にはしっかり回復。こういう危機でも底堅さを見せるのがS&P 500、そしてSPLGの強みです。

成長率の実績

過去5年の年平均成長率(CAGR)は約13%。これは、単純に毎年13%ずつ増えたと仮定したときの平均値です。たとえば、10万円を2019年に投資してたら、2024年末には約18万4000円になってる計算。市場全体が好調だと、こういう安定した成長が見込めるんです。

パフォーマンスの背景

なぜこんな成長が続くのかというと、やっぱりアメリカ経済の底力。S&P 500に含まれる企業は、アップルやマイクロソフトみたいなイノベーションを牽引する会社が多いんです。2020年代に入ってからのテックブームや、インフレ対策での利上げが落ち着いたこともプラスに働いてます。ただ、2022年みたいに金利が急上昇すると一時的に下げるときもあるので、短期的なブレは覚悟が必要ですね。

最近の動き

2024年は年初から10%成長してますが、たとえば11月には米大統領選の影響で一時的にボラティリティが上がった時期も。こういうイベントがあると株価が上下しがちだけど、長期で見れば回復してるケースが多いんです。SPLGは短期の波に振り回されず、長い目で見るのが吉ってわけですね。

SPLGの年別・過去平均リターン

年別リターン

過去10年の年間リターンを見てみましょう(配当込みのトータルリターンで計算)。

リターン
20151.4%
201611.9%
201721.8%
2018-4.4%
201931.5%
202018.4%
202128.7%
2022-18.1%
202326.3%
202412.5%(仮)

平均リターンの計算

この10年間の平均リターン(単純平均)は約13%。ただ、年によってバラつきがあるのがわかりますよね。2019年や2021年みたいな絶好調の年もあれば、2022年のように大きく下がる年もある。こういう波があるのが株式投資のリアルなところです。

複利で計算した年平均成長率(CAGR)は約10.5%。これは、毎年10.5%ずつ増えたと仮定したときの成長率で、長期投資の目安になります。たとえば、2015年に10万円投資してたら、2024年末には約25万円になってる計算です。

リターンの特徴

好調な年は20%超えがザラにある一方、マイナスになる年もある。特に2022年はインフレと金利上昇で市場全体が落ち込んだ時期。それでも翌年にはしっかり回復してるので、長期で見ればプラスに転じる傾向が強いんです。SPLGは短期の損失を我慢できる人に向いてるETFと言えますね。

過去20年の視点

もっと長く見ると、2005年の設定以来のCAGRは約9.5%。リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)みたいな大暴落を乗り越えても、この数字を維持してるのは驚くべき安定感です。アメリカ経済の成長がしっかり反映されてる証拠ですね。

SPLGの月別の騰落率は?

月別平均騰落率(2015-2024)

過去10年のデータを基にした月別の平均騰落率です。

平均騰落率
1月1.2%
2月0.8%
3月1.5%
4月2.1%
5月0.5%
6月0.9%
7月1.8%
8月-0.3%
9月-1.2%
10月1.4%
11月2.3%
12月1.9%

強い月と弱い月

この表を見ると、11月(2.3%)や4月(2.1%)が特に強い傾向にあるみたいですね。年末ラリーとか、企業決算が好調な時期が影響してるのかもしれません。一方、9月(-1.2%)や8月(-0.3%)はマイナスになりがち。夏枯れ相場なんて言葉もあるくらいで、市場が落ち着く時期なのかもしれません。

季節性の背景

たとえば、11月や12月が強いのは、ホリデーシーズンで消費が伸びるから。アメリカ経済は個人消費が大きな柱ですから、それが株価に反映されやすいんです。逆に9月は、夏休み明けで投資家が慎重になる傾向があるのかも。ただ、これってあくまで平均値なので、毎年こうなるわけじゃないですよ。

SPLGのセクター構成

最新のセクター構成(2025年3月時点仮定)

S&P 500に基づくSPLGのセクター割合はこんな感じ。

セクター割合
情報技術30%
金融13%
ヘルスケア12%
一般消費財10%
通信サービス9%
資本財8%
生活必需品6%
エネルギー4%
素材3%
公益事業3%
不動産2%

情報技術が主役

30%を占める情報技術は、アップルやマイクロソフト、NVIDIAみたいなテック巨人が牽引。近年はAIやクラウドの成長で、このセクターがS&P 500全体を引っ張ってるんです。SPLGのリターンがいいのも、ここが強いからと言えますね。

金融とヘルスケアの安定感

金融(13%)は銀行や保険会社、ヘルスケア(12%)は製薬会社や医療機器メーカーが中心。景気がいいときは金融が伸び、不況でもヘルスケアが底を支える。このバランスがSPLGの安定感を生んでるんです。

その他のセクター

一般消費財(10%)にはアマゾンやテスラ、通信サービス(9%)にはグーグルやメタが入ってます。エネルギー(4%)は少し影が薄いけど、原油価格が上がると存在感を発揮しますよ。

セクターの変動

実はこの割合、時々変わります。たとえば、2020年はヘルスケアがもっと目立ってたし、2022年はエネルギー株が急上昇。市場環境で比重が動くので、定期的にチェックするといいですね。

SPLGの構成銘柄とその特徴

トップ10銘柄(2025年3月時点仮定)

銘柄割合セクター特徴
アップル7%情報技術スマホとエコシステムの王者
マイクロソフト6.5%情報技術クラウドとAIで急成長
アマゾン4%一般消費財ECとクラウドの二刀流
NVIDIA3.5%情報技術AIチップで爆発的成長
アルファベット(A)3%通信サービスグーグルの広告とイノベーション
メタ2.5%通信サービスSNSとメタバースに注力
テスラ2%一般消費財EVとエネルギー革命
バークシャー1.8%金融バフェットの投資帝国
JPモルガン1.5%金融アメリカ最大級の銀行
ジョンソン&ジョンソン1.5%ヘルスケア医薬品と安定配当

銘柄の特徴

アップルやマイクロソフトはテクノロジーの柱。成長性が高く、SPLGのリターンを押し上げてます。アマゾンやテスラは消費財だけど、イノベーションで市場をリード。金融のJPモルガンやヘルスケアのジョンソン&ジョンソンは安定感があって、不況でも耐えやすいんです。

集中度の高さ

上位10銘柄で約33%を占めるので、ややテックに偏ってる印象。残り490銘柄で67%をカバーしてるから、分散は効いてますが、テック企業の動向がSPLG全体に影響を与えやすい構造ですね。

SPLGに投資した場合のシミュレーション

SPLGに投資するとどれくらい増えるのか、シミュレーションで見てみましょう。過去の平均リターン(10.5%)を基に計算します。

シナリオ1: 100万円を5年投資

  • 初期投資額: 100万円
  • 年利: 10.5%
  • 5年後: 約165万円(複利計算)
資産額
1年目110万5000円
2年目122万1025円
3年目134万9231円
4年目149万0898円
5年目164万7442円

シナリオ2: 毎月3万円積立(10年)

  • 月投資額: 3万円
  • 年利: 10.5%
  • 10年後: 約620万円
累計投資額資産額
1年目36万円39万8000円
5年目180万円235万6000円
10年目360万円620万3000円

ポイント

積立だと複利効果がさらに強くなり、投資額の倍近くになる可能性も。長く続けるほど、成長が加速するんです。

SPLGの配当タイミングと直近の配当

SPLGは配当も魅力の一つ。タイミングと最近の額を整理します。

配当タイミング

SPLGは年4回、以下の月に配当を出します。

  • 3月
  • 6月
  • 9月
  • 12月

支払いは各月の末頃で、権利確定日から数日後に口座に入ります。

直近の配当

2024年12月の配当は1株あたり0.238ドル(仮)。年間だと約0.95ドルで、配当利回りは約1.5%(株価65ドルで計算)。過去5年の配当推移はこんな感じ。

年間配当利回り
20200.70ドル1.6%
20210.75ドル1.5%
20220.82ドル1.8%
20230.90ドル1.6%
20240.95ドル(仮)1.5%

配当は少しずつ増えてるけど、利回りは株価上昇で安定してます。

SPLGの配当金シミュレーション

月3万円を得るには?

  • 年間配当: 0.95ドル
  • 株価: 65ドル
  • 必要株数: 月3万円(36万円÷130円/ドル=約2770ドル)÷0.95ドル=約2916株
  • 必要資金: 2916株×65ドル×130円=約2460万円

月5万円を得るには?

  • 必要株数: 月5万円(60万円÷130円=約4615ドル)÷0.95ドル=約4858株
  • 必要資金: 4858株×65ドル×130円=約4100万円

配当金生活をするには?

生活費を月30万円とすると

  • 必要株数: 360万円÷130円=約2万7692ドル÷0.95ドル=約2万9150株
  • 必要資金: 2万9150株×65ドル×130円=約2億4630万円

現実的な目標設定が大事ですね。

SPLGに投資する際の注意点

為替リスク

ドル建てなので、円高になると資産価値が目減りします。たとえば、130円が110円になったら、15%くらい損する計算。

市場リスク

S&P 500が下がればSPLGも下がる。2022年の-18%みたいな年もあるので、短期の下落に耐えられる準備が要ります。

セクター集中

テックが30%を占めるから、ITバブル崩壊みたいなイベントがあると影響大。

コストの見落とし

経費率は安いけど、取引手数料や税金も考慮しないとね。

SPLGとよく比較されるETFは?

SPLGとよく比べられるのはこの3つ。

ETF経費率特徴
SPY0.09%流動性抜群、経費高め
IVV0.03%SPLGとほぼ同じ
VOO0.03%バンガードの人気商品

SPYは取引量が多いけどコストが高い。IVVとVOOはSPLGとほぼ同等で、好みの問題ですね。

SPLGと合わせてポートフォリオに加えたほうがいいETFは?

1. BND(債券)

  • 経費率: 0.03%
  • 特徴: 株の下落リスクを抑える安定資産。

2. VEA(先進国株)

  • 経費率: 0.05%
  • 特徴: アメリカ以外で分散。

3. VWO(新興国株)

  • 経費率: 0.08%
  • 特徴: 成長性をプラス。

これでリスク分散と成長のバランスが取れますよ。

SPLGに関してのよくある質問

Q
SPLGの将来性はあるか?
A

アメリカ経済が成長する限り有望。テック中心だけど、多様な業種で安定感もあります。

Q
SPLGは長期保有をしてもいいか?
A

低コストだし、過去20年で9.5%成長してるから、長期には最適。

Q
SPLGの買い時はいつか?
A

暴落後が狙い目だけど、積立ならいつ始めてもOK。タイミングより継続が大事です。

まとめ

SPLGは低コストでアメリカ経済に投資できる優れたETF。成長性と配当を両立し、初心者から上級者までおすすめです。リスクを理解しつつ、長期目線で活用してみてくださいね。

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