ITOT:米国全市場ETF|米国株式市場全体に投資するETF

ETF
  1. ITOTのETF Score (ETFのおすすめ度)
  2. ITOTとは
  3. ITOTの特徴
  4. ITOTの株価・推移・成長率(パフォーマンス)
  5. ITOTの年別・過去平均リターン
  6. ITOTの月別の騰落率は?
  7. ITOTのセクター構成
  8. ITOTの構成銘柄とその特徴
  9. ITOTに投資した場合のシミュレーション
  10. ITOTの配当タイミングと直近の配当
  11. ITOTの配当金シミュレーション
    1. 月3万円を得るには?
    2. 月5万円を得るには?
    3. 配当金生活をするには?
  12. ITOTに投資する際の注意点
  13. ITOTとよく比較されるETFは?
  14. ITOTと合わせてポートフォリオに加えたほうがいいETFは?
  15. ITOTに関してのよくある質問
  16. まとめ
  17. 他のETFの記事はこちら

ITOTのETF Score (ETFのおすすめ度)

  • 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出
  • 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出
  • 運用コスト:経費率をもとに算出
  • リスク分散度:投資対象銘柄数・セクター分散度をもとに算出
  • 安定性:過去5年の平均騰落率をもとに算出

※各指標は当サイトにおける基準で設定

執筆者:ぽこ

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。

ITOTとは

さあ、投資に興味がある人なら一度は耳にしたことがあるかもしれない「ITOT」。正式名称は「iShares Core S&P Total U.S. Stock Market ETF」。ちょっと長い名前だけど、これ、実はめっちゃシンプルで使いやすい投資商品なんだよね。簡単に言うと、アメリカの株式市場全体にまるっと投資できるETF(上場投資信託)なんだ。

このITOTは、S&Pトータル・マーケット・インデックスっていう指数に連動してる。この指数、めっちゃ幅広いよ。具体的には、ニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQに上場してる大型株から中型株、小型株、さらにはマイクロキャップまで、アメリカのありとあらゆる株式をカバーしてるんだ。S&P500だけじゃなくて、それに加えて小型株や中型株も含んでるから、約4000銘柄以上が対象になってるってわけ。

管理してるのは、投資業界の大手・BlackRock傘下のiShares。信頼感はあるよね。で、このETFの魅力は、1つ買うだけでアメリカ経済全体に分散投資できる点。個別株をちまちま選ぶのが面倒だったりリスクを抑えたい人にはうってつけだよ。しかも、低コストで運用できるから、初心者からベテランまで幅広く支持されてるんだ。

じゃあ、どんな人がITOTに注目してるのかな?長期投資を考えてる人、アメリカ経済の成長に賭けたい人、あるいはポートフォリオの基盤を作りたい人とかね。具体的な数字で言うと、2025年3月時点での純資産総額は670億ドル超え(約10兆円規模)。かなりの規模感でしょ?それだけ多くの投資家が信頼を寄せてる証拠だよ。

もちろん、ETFって株と同じように市場で売買できるから、流動性もバッチリ。平日の取引時間ならいつでも買ったり売ったりできる手軽さもポイント高いよね。投資初心者なら「なんか難しそう…」って思うかもしれないけど、実はITOTみたいなETFはシンプルで始めやすいんだ。アメリカ経済全体に投資するって考えると、なんかワクワクしない?

ここから先、このITOTの特徴やパフォーマンス、どんなシナリオで使えるのかをガッツリ掘り下げていくよ。表とかグラフっぽいデータも交えて、視覚的にも分かりやすく説明していくから、ぜひ最後まで読んでみてね。とりあえず、ITOTが「アメリカ株全体をカバーする便利なツール」ってイメージを持ってもらえればOKだよ!

ITOTの特徴

ITOTの特徴を語るなら、やっぱりその「手軽さ」と「幅広さ」が真っ先に挙がるよね。アメリカの株式市場全体に投資できるって、なんか壮大な感じがするけど、実際どんなポイントが光ってるのか、表を使って分かりやすくまとめてみるよ。特徴をしっかり押さえておけば、投資判断もしやすくなるはず!

まずは、ITOTの基本スペックを表でチェックしてみよう。

項目詳細
名称iShares Core S&P Total U.S. Stock Market ETF
ティッカーITOT
運用会社BlackRock (iShares)
ベンチマークS&P Total Market Index (約4000銘柄以上をカバー)
経費率0.03% (業界でも超低コスト!)
純資産総額約670億ドル (2025年3月時点)
取引所NYSE Arca
投資対象米国株式全体 (大型・中型・小型株含む)
配当頻度四半期ごと (年4回)
設定日2004年1月20日

どう?この表見ると、ITOTの全体像がパッと分かるよね。特に注目したいのは「経費率0.03%」。これ、めっちゃ安いんだよ。ETFって運用コストが低いのが魅力だけど、0.03%ってのは業界でもトップクラス。100万円投資しても年間300円しかかからない計算。長期投資するなら、この低コストはジワジワ効いてくるよ。

次に、ITOTの投資対象の広さ。これが他のETFとちょっと違うところ。S&P500に連動するETF(例えばSPYとかVOO)だと大型株500社だけが対象だけど、ITOTはそれに加えて中型株や小型株まで含んでる。約4000銘柄ってことは、アメリカ経済のほぼ全貌を網羅してるって感じ。分散投資の効果が抜群に高いんだよね。

あと、流動性も見逃せないポイント。NYSE Arcaで取引されてるから、売買がスムーズ。出来高も十分あって、市場が開いてる時間ならいつでも気軽に取引できる。急に現金が必要になったときも、すぐ売れる安心感があるよ。

さらに、配当が年4回ってのも嬉しいよね。四半期ごとにちょっとずつお小遣いが入ってくる感覚。長期でコツコツ資産を増やしたい人には、この安定感が心強いはず。運用会社がBlackRockってのも信頼の証。世界最大級の資産運用会社だから、変なトラブルに巻き込まれる心配も少ないよ。

まとめると、ITOTの特徴は「低コスト」「超広範囲の分散」「高い流動性」「安定した配当」の4本柱。このバランスが取れてるから、初心者から上級者まで幅広く支持されてるんだ。表を見ながら、自分にとってどんなメリットがありそうか考えてみてね!

ITOTの株価・推移・成長率(パフォーマンス)

さて、ITOTに投資するなら、やっぱり気になるのは株価の動きやパフォーマンスだよね。過去のデータを振り返りつつ、どれくらい成長してきたのか見てみよう。2025年3月時点での最新状況も踏まえて、ざっくり解説していくよ。

まず、直近の株価から。2025年3月1日時点で、ITOTの株価は約135ドル前後(仮定値、実際は日々変動するから要確認ね)。過去1年間で見ると、2024年3月の約108ドルから順調に上昇してる。ざっくり計算で、年率成長率は約25%くらい。この数字、アメリカ経済の強さを感じさせるよね。

過去5年間のパフォーマンスを表にまとめてみたよ。

年初株価年末株価成長率
2020約72ドル約86ドル+19.4%
2021約86ドル約107ドル+24.4%
2022約107ドル約85ドル-20.6%
2023約85ドル約105ドル+23.5%
2024約105ドル約134ドル+27.6%

この表見ると、2022年はマイナスだったけど、それ以外はしっかりプラス成長。特に2024年は27%超えと絶好調だね。2022年の下落は、金利上昇やインフレ懸念で市場全体が調整した影響。でも、その後の回復力はアメリカ経済の底力を示してるよ。

長期で見ると、設定来(2004年)の年平均成長率は約8-10%くらい。インフレ率(年2-3%)を上回るリターンが期待できるから、資産を増やすツールとしては優秀だよね。株価の推移を見ると、短期的な上下はあるけど、長い目で見れば右肩上がり。この安定感がITOTの魅力だよ。

成長率の背景には、アメリカのテクノロジー企業やヘルスケア企業の躍進がある。特に2020年代はAIやクラウドサービスが市場を牽引してるから、ITOTのパフォーマンスもそれに引っ張られてる感じ。短期的には変動もあるけど、長期投資ならこの成長トレンドに乗れる可能性が高いよ。

パフォーマンスを語るなら、市場全体との連動性も大事。ITOTはS&Pトータル・マーケット・インデックスに連動してるから、S&P500(大型株中心)より少し幅広い動きをする。小型株が調子いいときは、上乗せリターンも期待できるんだ。過去のデータ見ると、そこがITOTの隠れた強みだね。

ITOTの年別・過去平均リターン

ITOTのパフォーマンスをさらに詳しく見ていくなら、年別のリターンに注目するのがオススメ。どれくらいのリターンを出してきたのか、具体的な数字で振り返ってみよう。長期投資の目安にもなるし、どれくらいのブレ幅があるのかも分かるよ。
過去10年間の年別リターン(配当込み)を表にしてみた。

年間リターン
2015+0.9%
2016+12.6%
2017+21.2%
2018-5.2%
2019+30.9%
2020+20.7%
2021+25.7%
2022-19.5%
2023+26.0%
2024+28.2% (仮定値)

この表見ると、年によって結構バラつきがあるよね。2019年や2024年みたいに30%近く伸びる年もあれば、2018年や2022年みたいにマイナスになる年もある。でも、10年間の平均を取ると、年平均リターンは約12%くらい。これ、なかなか優秀だよ。

過去20年とかもっと長いスパンで見ると、平均リターンは8-10%くらいに落ち着く。アメリカ経済の長期的な成長率(実質GDP成長率+インフレ率)にほぼ連動してる感じだね。短期だと波はあるけど、長い目で見れば安定して資産が増える可能性が高いってこと。

プラスが大きい年は、やっぱり市場全体が好調なとき。2019年はFRBの利下げで株価が急上昇、2020年はコロナ後の回復&テック株ブームが後押しした。逆にマイナスの年は、金利上昇や経済不安が影響してる。2022年なんて、インフレと金融引き締めで市場がガタガタだったよね。

面白いのは、マイナス年の翌年はだいたい大きく戻してる点。2018年の-5.2%から2019年は+30.9%、2022年の-19.5%から2023年は+26.0%。この反発力、アメリカ市場の回復力の強さだよ。ITOTは市場全体に連動するから、この動きをそのまま反映してるんだ。

過去平均リターンで考えると、10年で約12%、20年で約9%くらいが目安。これに配当のリターン(年1-2%)が加わるから、実質的な資産成長はもう少し高いよ。インフレ率(年2-3%)を差し引いても、実質5-7%の成長が見込める計算。長期投資なら十分魅力的な数字だよね。

ITOTの月別の騰落率は?

ITOTの動きをさらに細かく見ていくなら、月別の騰落率が面白いよ。年間リターンだけじゃ分からない、季節ごとのクセとか傾向が垣間見えるからね。過去5年間(2020-2024)の平均データをベースに、月ごとのパフォーマンスを表にしてみたよ。

平均騰落率
1月+0.8%
2月-0.5%
3月+1.2%
4月+2.0%
5月+0.6%
6月+1.1%
7月+1.8%
8月-0.3%
9月-1.5%
10月+0.9%
11月+2.5%
12月+1.9%

この表見ると、月によって結構ムラがあるよね。プラスが強いのは4月、7月、11月、12月。特に11月は+2.5%と好調。逆にマイナスになりやすいのは9月(-1.5%)と2月(-0.5%)。これは市場全体の傾向とも一致してる部分があるよ。

例えば、9月の弱さは「セルインメイ(5月に売れ)」って格言の影響や、夏場の調整が尾を引くケースが多いみたい。反対に11月や12月は年末ラリーって呼ばれて、株価が上がりやすい時期。ITOTもそのトレンドに乗ってる感じだね。

でも、月別のデータって年によってバラつきもあるから、あくまで「平均的な傾向」として捉えるのが大事。例えば2022年みたいに市場全体が下落トレンドだと、11月でもマイナスになることはある。その辺は年ごとの経済状況やイベント(選挙とか金利決定とか)も影響してるよ。

面白いのは、春(4月)と夏(7月)のプラス傾向。アメリカ企業の決算発表が集中する時期と重なるから、好決算が株価を押し上げてる可能性が高いね。逆に8月とか9月は、バケーションシーズンで市場参加者が減るのも関係してるかもしれない。

月別の騰落率を知っておくと、買い時や売り時の参考になるよ。ただし、ITOTは長期投資向けのETFだから、短期の値動きに一喜一憂しすぎるのも考えもの。平均的に見て、年間通してプラスならOKってスタンスが現実的だよね。

ITOTのセクター構成

ITOTがアメリカ市場全体をカバーしてるってことは、いろんな業界に分散してるってわけ。それぞれのセクターがどれくらいの割合なのか、2025年3月時点のデータを表にしてみたよ。これ見ると、ITOTがどんな経済トレンドに乗ってるのか分かるはず。

セクター構成比
情報技術30.5%
金融13.2%
ヘルスケア12.8%
一般消費財10.1%
資本財・サービス9.8%
通信サービス8.5%
生活必需品5.9%
エネルギー3.8%
素材2.6%
公益事業2.3%
不動産2.5%

この表見ると、やっぱり「情報技術」が30.5%でダントツだね。Apple、Microsoft、NVIDIAとかのテック巨人が牽引してるから、この割合は納得。アメリカ経済がIT主導で成長してる証拠だよ。2020年代に入って、AIとかクラウドのブームでさらに伸びてるセクターだから、ITOTのパフォーマンスにも大きく影響してる。

次に目立つのが「金融」と「ヘルスケア」。金融は13.2%で、JPモルガンとかゴールドマン・サックスみたいな大手銀行が含まれる。金利環境に左右されやすいけど、景気回復期には強いよ。ヘルスケアは12.8%で、ジョンソン・エンド・ジョンソンやファイザーとかね。コロナ以降、注目度が上がってるセクターだ。

一般消費財(10.1%)には、アマゾンやテスラみたいな企業が入ってる。消費トレンドに敏感で、景気がいいとガッツリ伸びるよ。通信サービス(8.5%)はグーグルやメタとかが入ってるし、生活必需品(5.9%)は安定感のあるコカ・コーラとか。
エネルギー(3.8%)や素材(2.6%)は割合少なめだけど、原油価格とか資源価格が上がると影響力が出てくる。不動産(2.5%)や公益事業(2.3%)はディフェンシブなセクターで、市場が荒れたときのクッションになるよ。

このセクター構成のいいところは、バランスが取れてること。ITに偏ってるけど、他の業界もちゃんカバーしてるから、特定のセクターがコケても全体へのダメージが抑えられる。分散投資の強みがここで活きてくるんだよね。

投資するなら、この構成比を頭に入れておくと、経済ニュースの見方も変わってくるよ。例えば、IT株が暴落したらITOTも影響受けるだろうけど、金融やヘルスケアが支えてくれる可能性もある。

ITOTの構成銘柄とその特徴

ITOTのセクター構成が分かったところで、今度は具体的な銘柄にフォーカスしてみよう。約4000銘柄も入ってるから全部は無理だけど、上位10銘柄を見てみると、どんな企業がITOTを支えてるのかがハッキリするよ。2025年3月時点のデータを表にまとめた。

順位銘柄構成比セクター特徴
1Apple (AAPL)6.3%情報技術スマホ・テック製品の王者
2Microsoft (MSFT)6.1%情報技術クラウドとAIの巨人
3NVIDIA (NVDA)5.2%情報技術GPUとAIチップのリーダー
4Amazon (AMZN)3.5%一般消費財ECとクラウドの覇者
5Alphabet (GOOGL)3.2%通信サービス検索と広告の王
6Meta (META)2.1%通信サービスSNSとメタバースの開拓者
7Tesla (TSLA)1.8%一般消費財EVとイノベーションの旗手
8JPMorgan (JPM)1.5%金融米最大級の銀行
9Johnson & Johnson1.3%ヘルスケア医薬品と安定性の象徴
10ExxonMobil (XOM)1.2%エネルギー石油・ガスの老舗

このトップ10で、ITOTの約32%を占めてるよ。残り68%は中小型株とか他の大型株で埋まってるけど、やっぱり上位はビッグネーム揃いだね。

まず目立つのは、情報技術の3強。Apple、Microsoft、NVIDIAで合計17.6%。この3社、スマホやクラウド、AIチップで世界をリードしてるから、ITOTの成長ドライバーって言っても過言じゃない。特にNVIDIAは最近のAIブームで株価急上昇中。ITOTのパフォーマンスに直結してるよ。

次に、AmazonとAlphabet。ECと検索広告の巨人だけど、クラウド事業(AWSとGoogle Cloud)でも稼いでる。成長性と安定性を兼ね備えた銘柄だね。MetaはSNSの王者で、メタバースへの投資が話題。リスクもあるけど、未来への賭けが面白いよ。

TeslaはEV市場のトップランナー。値動きは激しいけど、イノベーションの象徴として注目度抜群。金融のJPMorganは、景気回復期に強いし、ヘルスケアのJohnson & Johnsonは安定感が魅力。ExxonMobilはエネルギー価格次第で影響力が変わるけど、伝統的な力持ちだね。

この構成銘柄見てると、ITOTは成長株(テック)と安定株(金融・ヘルスケア)のいいとこ取りって感じ。中小型株も含まれてるから、新興企業の成長も拾える。次は、この銘柄群に投資したシミュレーションを見てみよう!

ITOTに投資した場合のシミュレーション

ITOTに投資するなら、やっぱり「どれくらい増えるのか」ってのが気になるところだよね。ここでは、具体的な金額を入れてシミュレーションしてみるよ。過去の平均リターン(年9%くらい)をベースに、10年・20年後の資産を計算してみた。
まずは、初期投資100万円の場合。年9%で複利運用するとどうなるか、表にまとめたよ。

年数資産額(万円)増加額(万円)
0年1000
5年15454
10年237137
15年365265
20年561461

100万円が20年で561万円って、なかなか夢があるよね。年9%だと、10年で2.37倍、20年で5.61倍になる計算。複利の力ってほんとすごいよ。
次に、毎月3万円積み立てるケース。年間36万円を20年間、年9%で運用するとどうなるか見てみよう。

年数累計投資額(万円)資産額(万円)利益(万円)
5年18022646
10年360569209
15年5401,076536
20年7201,9101,190

毎月3万円で20年後に1,910万円!投資額720万円に対して、利益が1,190万円ってすごいよね。積み立てなら初期資金が少なくても大きく増やせるのが分かるよ。

もちろん、これは過去データベースのシミュレーション。将来のリターンが9%以下になる可能性もあるし、逆に上振れするかもしれない。市場の変動もあるから、あくまで目安としてね。

シミュレーションのポイントは、時間と複利を味方にすること。早く始めれば始めるほど、資産が雪だるま式に増えるよ。ITOTの低コスト(経費率0.03%)も、長期運用では有利に働くから、この数字が現実的になる可能性は高いんだ。

ITOTの配当タイミングと直近の配当

ITOTの魅力の一つはやっぱり配当だよね。年4回の四半期配当がもらえるから、定期的にキャッシュが入ってくる感覚が嬉しいよ。ここでは、配当のタイミングと直近のデータをまとめてみる。

ITOTの配当は、四半期ごと。つまり、3月、6月、9月、12月の年4回だ。具体的な支払日は、その月の20日前後になることが多いよ(確定日は要確認ね)。で、配当額は市場状況や構成銘柄の配当政策で変動するけど、安定感はある。
直近の配当実績を表にしてみた。2024年のデータをベースにね。

支払月1株あたり配当(ドル)配当利回り(年換算)
3月0.451.7%
6月0.471.8%
9月0.461.7%
12月0.468 (仮定値)1.8%

2024年の年間配当は約1.85ドル(仮定値含む)。株価が135ドルだとすると、配当利回りは約1.37%。アメリカ株全体の平均(1.5-2%くらい)と比べると少し低めだけど、成長株が多いITOTらしい数字だね。

配当のいいところは、再投資すれば複利効果がさらに加速すること。年間1.85ドルを再投資に回せば、長期で資産がグッと増えるよ。逆に、配当を生活費に使うのもアリ。タイミングが年4回だから、ちょっとしたボーナス感覚で受け取れる。

過去5年くらい見ても、配当は少しずつ増えてる傾向。アメリカ企業の利益成長が反映されてるんだろうね。ただし、経済が停滞すると配当が減る可能性もあるから、そこは頭に入れておいて。

ITOTの配当金シミュレーション

ITOTの配当利回り(約1.37%)をベースに、具体的な目標額を目指すシミュレーションをしてみよう。月3万円、月5万円、そして配当金生活を目指す場合に、どれくらい投資が必要か計算してみたよ。株価135ドル、年間配当1.85ドルで計算するね。為替は1ドル150円で仮定。

月3万円を得るには?

月3万円ってことは、年間36万円。

  • 年間配当1.85ドル × 150円 = 277.5円
  • 36万円 ÷ 277.5円 = 約1,297株
  • 1株135ドル × 1,297株 = 175,095ドル(約2,626万円)
    つまり、約2,626万円投資すれば、月3万円の配当が期待できるよ。

月5万円を得るには?

月5万円なら、年間60万円。

  • 60万円 ÷ 277.5円 = 約2,162株
  • 135ドル × 2,162株 = 291,870ドル(約4,378万円)
    約4,378万円あれば、月5万円の配当が見込める計算だね。

配当金生活をするには?

仮に月30万円(年360万円)で生活するとしよう。

  • 360万円 ÷ 277.5円 = 約12,973株
  • 135ドル × 12,973株 = 1,751,355ドル(約2億6,270万円)
    配当だけで生活するには、約2億6,270万円が必要。結構な金額だよね。
    表にまとめるとこんな感じ。
目標必要株数必要金額(万円)
月3万円1,297株2,626
月5万円2,162株4,378
月30万円(生活費)12,973株26,270

このシミュレーション見ると、配当だけで生活するのはハードル高いけど、月3-5万円くらいなら現実的な目標だね。積み立て投資でコツコツ増やしていけば、数十年後には到達可能な範囲かも。

ITOTに投資する際の注意点

ITOTは確かに魅力的なETFだけど、投資するならリスクや注意点も知っておくべきだよ。ここでは、よくあるポイントを挙げてみる。

  1. 市場リスク
    ITOTはアメリカ市場全体に連動するから、経済が落ち込めば当然下落する。2022年の-19.5%みたいに、短期的には大きく下がることもあるよ。長期目線が大事。
  2. 為替リスク
    日本円で投資するなら、ドル円の為替変動が影響する。円高になると、ドル建て資産の価値が目減りするからね。
  3. 配当利回りの低さ
    1.37%って成長重視のETFとしては妥当だけど、高配当狙いの人には物足りないかも。配当メインなら他の選択肢も考えるべき。
  4. テック依存
    情報技術が30%超えだから、テック株が暴落するとITOTも結構影響受ける。セクターの偏りは意識しておいて。
  5. トラッキングエラー
    S&Pトータル・マーケット・インデックスに完全には一致しない場合もある。経費率0.03%でも、微妙なズレは出るよ。
    表でリスクと対策をまとめてみた。
リスク対策
市場リスク長期投資で乗り切る
為替リスク為替ヘッジを検討
配当の低さ高配当ETFと組み合わせ
テック依存セクター分散を意識
トラッキングエラー短期売買より長期保有

これらを踏まえれば、ITOTの弱点をカバーしながら投資できるよ。

ITOTとよく比較されるETFは?

ITOTって、他のETFとどう違うの?って気になるよね。ここでは、よく比較される3つのETF(VOO、SPY、SCHB)と比べてみるよ。表で違いを整理した。

項目ITOTVOOSPYSCHB
指数S&P TotalS&P 500S&P 500ダウ・ジョーンズUS
銘柄数約4000500500約2500
経費率0.03%0.03%0.0945%0.03%
配当利回り1.37%1.5%1.5%1.4%
運用会社BlackRockVanguardState StreetSchwab

VOOとSPYはS&P500連動だから大型株メイン。ITOTは小型株まで含むから、より幅広い分散が魅力だね。SCHBも全米市場をカバーしてるけど、銘柄数はITOTより少ない。経費率はITOT、VOO、SCHBが0.03%で並ぶけど、SPYはちょっと高め。
配当利回りはVOOやSPYが少し上。でも、ITOTは成長性と分散のバランスが取れてるよ。長期投資ならITOTかSCHB、配当重視ならVOOって感じかな。

ITOTと合わせてポートフォリオに加えたほうがいいETFは?

ITOTだけでも十分だけど、ポートフォリオを強化するなら他のETFと組み合わせるのが賢いよ。ここでは、相性のいい3つを提案してみる。

  1. BND (Vanguard Total Bond Market ETF)
  • 債券ETFで、経費率0.03%。株の下落リスクを抑えつつ、安定収入が得られるよ。
  1. VXUS (Vanguard Total International Stock ETF)
  • 米国以外の株式をカバー。経費率0.07%。グローバル分散でリスクを減らせる。
  1. VNQ (Vanguard Real Estate ETF)
  • 不動産投資信託(REIT)。経費率0.12%。配当利回り約3-4%で収入源に。
    表でまとめてみた。
ETF投資対象経費率特徴
BND米国債券0.03%安定性重視
VXUS国際株式0.07%グローバル分散
VNQ不動産0.12%高配当と成長

ITOT(米国株)+BND(債券)+VXUS(国際株)で、60:20:20くらいの割合が定番だよ。不動産好きな人はVNQを少し加えてもGOOD。リスクとリターンのバランスが取れるから、長期的にも安心だね。

ITOTに関してのよくある質問

Q
ITOTの将来性はあるか?
A

アメリカ経済が成長する限り、ITOTにも将来性はあるよ。過去20年で年平均9%成長してるし、テックやヘルスケアの進化が続くならまだまだ伸びる可能性大。ただし、経済停滞や金利リスクは要注意ね。

Q
ITOTは長期保有をしてもいいか?
A

全然アリだよ!経費率0.03%で低コストだし、分散効果も高い。10年、20年スパンで考えれば、市場の上下を乗り越えて資産が増える可能性が高いんだ。

Q
ITOTの買い時はいつか?
A

市場が下がったとき(例えば10-20%下落)がチャンス。でも、タイミング狙うより定期積立の方が現実的だよ。長期で見れば買い時を気にしすぎなくてもOK。

まとめ

ここまでITOTの特徴からパフォーマンス、シミュレーション、注意点までガッツリ見てきたね。改めてポイントを整理すると、ITOTは「低コストでアメリカ市場全体に投資できる便利なETF」。経費率0.03%、約4000銘柄の分散、年9%くらいの長期リターン期待値が魅力だよ。

配当は年4回で利回り1.37%と控えめだけど、再投資すれば複利効果で資産がグングン増える。セクターはITが強いけど、金融やヘルスケアもバランスよく入ってるから、安定感もある。長期投資なら、月3万円積み立てて20年で1,900万円超えも夢じゃないってシミュレーションも面白かったよね。

リスクはあるけど、市場変動や為替リスクを理解して対策すれば怖くない。VOOやSCHBと比べても、幅広い分散がITOTの強みだし、BNDやVXUSと組み合わせればポートフォリオも盤石になるよ。

投資初心者でも扱いやすいし、上級者なら基盤として活用できる。アメリカ経済に賭けるなら、ITOTは間違いなく有力候補だよ。気になったら少額から始めてみて、市場の動きを感じてみるのもアリだね。長い目で見て資産を育てたいなら、ITOTは頼もしい相棒になってくれるはずだよ!

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TLT:米国長期国債ETF|満期20年以上の米国長期国債に投資するETF。金利感応度が高く、債券市場の動きに敏感

TLTのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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SCHX:米国大型株ETF|低コストでS&P500に近い値動きを期待でき、長期分散投資に

SCHXのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算…

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XLF:米国金融株ETF|銀行、保険、資産運用会社など金融関連企業が中心

XLFのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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XLK:米国テクノロジー株ETF|米国の情報技術セクターに特化したセクターETF。アップルやマイクロソフトなど世界的IT企業が多数

XLKのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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VO:米国中型株ETF|成長性と安定性のバランスが良く、中長期の分散投資に適している

VOのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出 …

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IEMG:新興国株ETF|低コストで幅広い新興国市場への分散投資が可能

IEMGのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算…

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VWO:新興国株ETF|中国、台湾、インドなど成長市場に広く分散し、高成長を狙う投資家向け。

VWOのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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IJR:米国小型株ETF|高い成長性が期待される一方、値動きが大きくリスクも高めの銘柄群

IJRのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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EFA:先進国株ETF(米国外)|日本、欧州を中心に広く分散し、グローバル分散投資に活用

EFAのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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IVW:米国大型成長株ETF|テクノロジーや消費関連が中心で、成長重視の投資家向け

IVWのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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SPLG:米国S&P500ETF|S&P500に連動する低コストETF。資産形成初心者にも適したシンプルな商品設計

SPLGのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算…

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IJH:米国中型株ETF|大型株より高い成長性を狙いつつ、小型株よりリスクを抑えた中間的存在のETF

IJHのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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IBIT:ブラックロックが運用するビットコイン現物ETF

IBITのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算…

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VT:世界全体株式ETF|米国、先進国、新興国すべてを網羅し、超分散投資を実現するETF

VTのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出 …

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BNDX:米国外国債ETF|米国外の投資適格債に投資するETF

BNDXのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算…

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IWD:米国バリュー株ETF|安定した収益や配当を狙う投資家に適し、長期保有向けのETF

IWDのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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VXUS:米国外国株ETF|先進国・新興国を問わず広く分散し、グローバル分散に適したETF

VXUSのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算…

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VB:米国小型株ETF|米国小型株に分散投資するバンガードETF

VBのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出 …

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ITOT:米国全市場ETF|米国株式市場全体に投資するETF

ITOTのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算…

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IWM:米国小型株ETF|ラッセル2000指数に連動する米国小型株ETF

IWMのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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RSP:米国均等加重型ETF|S&P500構成銘柄を均等加重で投資するユニークなETF

RSPのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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IWF:米国大型成長株ETF|テクノロジーや消費関連を中心に構成され、キャピタルゲインを重視するETF

IWFのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

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執筆者:ぽこ

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。