IEMGのETF Score (ETFのおすすめ度)
- 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出
- 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出
- 運用コスト:経費率をもとに算出
- リスク分散度:投資対象銘柄数・セクター分散度をもとに算出
- 安定性:過去5年の平均騰落率をもとに算出
※各指標は当サイトにおける基準で設定
IEMGとは
さて、投資の世界で「IEMG」という名前を耳にしたことはありますか?これは「iShares Core MSCI Emerging Markets ETF」の略で、新興国の株式市場に幅広く投資できるETF(上場投資信託)の一つです。管理しているのは世界的な資産運用会社であるブラックロック傘下のiShares。2012年に誕生して以来、低コストで新興国市場へのアクセスを提供する選択肢として注目を集めています。
IEMGの目的は、MSCIエマージング・マーケット・インベスタブル・マーケット・インデックス(IMI)を追跡すること。このインデックスは、新興国市場の大・中・小型株を網羅しており、約24カ国、1400銘柄以上で構成されています。具体的には、中国、インド、韓国、台湾、ブラジルといった経済成長が期待される国の企業が含まれています。投資家にとっては、これ一本で新興国全体に分散投資できるのが大きな魅力です。
新興国市場といえば、高い成長ポテンシャルが期待される一方で、政治的な不安定さや為替変動などリスクも伴いますよね。IEMGは、そんな新興国への投資を個人で一から組み立てる手間を省きつつ、プロが管理するポートフォリオでリスクを分散してくれる便利なツールなんです。しかも、ETFなので株式と同じように市場で売買できる手軽さもポイント。取引所に上場しているから、リアルタイムで価格が確認できて、売買のタイミングも自由に選べます。
特徴的なのは、そのコストの低さ。経費率(運用管理費用)は年0.09%と、類似のETFと比べてもかなり抑えられています。たとえば、同じ新興国を対象にした「EEM」(iShares MSCI Emerging Markets ETF)の経費率が0.68%であることを考えると、長期で持つほどコスト差が効いてきます。投資信託やアクティブファンドだと1%を超えることも珍しくない中で、この低コストは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
また、IEMGは小型株まで含んでいる点で、他の新興国ETFと少し異なります。たとえば、同じMSCI系の「EEM」は大型・中型株に限定されていますが、IEMGはさらに小型株もカバー。これによって、より幅広い市場の動きを捉えられる設計になっています。ただし、小型株が入ることで値動きが少し激しくなる可能性もあるので、その点は頭に入れておきたいところです。
新興国市場に興味はあるけど、どの銘柄を買えばいいか分からない、個別株を調べる時間がない。そんな人にとって、IEMGは手軽に市場全体に投資できる頼もしい存在です。
IEMGの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
正式名称 | iShares Core MSCI Emerging Markets ETF |
運用会社 | iShares(ブラックロック傘下) |
設定日 | 2012年10月18日 |
ベンチマーク | MSCI Emerging Markets Investable Market Index (IMI) |
対象地域 | 新興国市場(24カ国以上) |
銘柄数 | 約1,400銘柄以上 |
経費率 | 0.09%(年率) |
取引市場 | NYSE Arca |
投資対象 | 大型・中型・小型株 |
配当頻度 | 年2回(6月と12月) |
総資産額 | 約750億ドル(2025年3月時点の推定) |
流動性 | 高い(平均日次取引量:約1,100万株) |
特徴のポイント解説
まず目を引くのは経費率の低さ。0.09%というのは、新興国ETFの中でもトップクラスです。たとえば、同じ新興国を対象とする「VWO」(バンガードのETF)は0.08%と僅差ですが、「EEM」の0.68%と比べると雲泥の差。長期投資では、このコスト差がリターンに大きく影響します。
次に、分散性の高さも見逃せません。約1,400銘柄をカバーし、大型株から小型株まで含むことで、新興国市場の幅広い成長を享受できます。中国の比重が大きい(約25%程度)のは事実ですが、インド、台湾、韓国などもバランスよく組み込まれています。これにより、特定の国や企業に依存しすぎるリスクが軽減されています。
流動性も強みの一つ。平均日次取引量が1,100万株を超えるので、売買時の価格乖離が少なく、スムーズに取引できる安心感があります。ETFを選ぶとき、流動性が低いと売却時に不利になることもあるので、この点は大きなプラスですね。
また、小型株を含む設計はユニークです。MSCI EM IMIを追跡することで、大型・中型株に加え、小型株の成長性も取り込めるのが特徴。ただし、小型株は値動きが大きくなりがちなので、ボラティリティが若干高まる可能性はあります。
配当については年2回で、6月と12月に支払われます。新興国ETFは成長重視で配当が少ないイメージがあるかもしれませんが、IEMGはそこそこの配当利回り(約2.5~3%程度)を提供しているのも魅力です。
最後に、運用会社の信頼性。ブラックロックは世界最大級の資産運用会社で、iSharesブランドはETF市場で確固たる地位を築いています。運用ノウハウや透明性の高さも、安心して投資できる理由の一つですね。
IEMGの株価・推移・成長率(パフォーマンス)
※S&P500指数と比較
期間 | 株価(終値、ドル) | 成長率(年率) |
---|---|---|
2012年10月(設定時) | 約50ドル | – |
2015年12月 | 約40ドル | -7.2%(3年間平均) |
2018年12月 | 約47ドル | 5.5%(3年間平均) |
2021年12月 | 約60ドル | 8.5%(3年間平均) |
2024年12月(推定) | 約57ドル | -1.7%(3年間平均) |
2025年3月8日(現在) | 約58ドル(仮定) | – |
推移のポイント
設定当初の2012年から2015年にかけては、新興国市場全体が低迷。中国経済の減速や商品価格の下落が影響し、株価は下落傾向でした。この時期の年率成長率はマイナス7.2%と、厳しい局面が続いたことが分かります。
2016年以降は回復基調に。中国のA株組み入れが進んだり、新興国の経済成長が再び注目されたりした影響で、2018年までにプラス成長に転じます。特に2019~2021年はコロナ禍からの回復もあり、年率8.5%と好調でした。株価も60ドル近くまで上昇し、新興国の成長力を感じさせる時期です。
ただ、2022年以降は少し勢いが鈍化。米国の利上げや地政学リスク(ロシア・ウクライナ問題など)が新興国市場に影を落とし、2024年末時点では57ドル程度に落ち着いています。直近の2025年3月時点では、58ドル前後で推移していると仮定すると、短期的な安定感はあるものの、大きな上昇は見られていない状況です。
パフォーマンスの特徴
IEMGのパフォーマンスは、新興国市場特有の高いボラティリティが特徴です。たとえば、2020年のコロナショックでは一時30ドル台まで下落したものの、その後の回復で60ドル超えを記録。短期間での大きな値動きが起こりやすいのが分かります。
成長率で見ると、長期平均(設定来約12年)は年率3~4%程度と推定されます。これは先進国市場(S&P500の年率7~10%)より低めですが、新興国の成長期待を考えるとまずまずの数字。短期的な下落リスクはあるものの、長期で持てばプラスリターンが狙える可能性があります。
IEMGの年別・過去平均リターン
年 | 年別リターン(%) | 主な市場動向 |
---|---|---|
2013 | -2.6 | 中国経済減速、米QE縮小懸念 |
2014 | -2.2 | 商品価格下落、新興国通貨安 |
2015 | -14.9 | 中国株暴落、原油安 |
2016 | 10.9 | 新興国回復、ドル安傾向 |
2017 | 37.3 | 中国A株組み入れ、成長期待高まる |
2018 | -14.6 | 米中貿易摩擦、利上げ懸念 |
2019 | 18.4 | 米中緊張緩和、景気回復期待 |
2020 | 18.3 | コロナショックとその後の急回復 |
2021 | -2.5 | 中国規制強化、インフレ懸念 |
2022 | -20.1 | 米利上げ、ロシア侵攻 |
2023 | 9.9 | 新興国安定、ドル安傾向 |
2024 | 6.5(推定) | 緩やかな成長、地政学リスク継続 |
過去平均リターン
- 設定来平均(2012~2024): 年率約3.8%
- 5年平均(2020~2024): 年率約2.4%
- 10年平均(2015~2024): 年率約3.1%
リターンの傾向
2013~2015年はマイナスリターンが続きました。特に2015年の-14.9%は、中国株の急落や原油価格の下落が響いた年。新興国市場全体が低迷し、IEMGもその影響をモロに受けています。
一方、2016~2017年は大きく反発。2017年の37.3%は際立っていて、中国A株のMSCI指数への組み入れや、新興国経済の成長期待が後押ししました。この時期はIEMGの強さが光るタイミングですね。
2018年以降は上下が激しく、2018年と2022年の大幅下落(それぞれ-14.6%と-20.1%)は、米中摩擦や米国の金融引き締め、地政学リスクが原因。逆に2019~2020年は18%超えと、回復力も見せています。
過去平均リターンを見ると、年率3~4%程度で安定。新興国市場の成長性とリスクがバランスされた結果と言えます。S&P500のような先進国指数(平均7~10%)には及ばないものの、分散投資の一環としては悪くない数字です。
IEMGの年別の騰落率は?
年 | 騰落率(%) | 年初株価(ドル) | 年末株価(ドル) | 主な要因 |
---|---|---|---|---|
2013 | -2.6 | 約51 | 約50 | 中国経済減速 |
2014 | -2.2 | 約50 | 約49 | 商品価格下落 |
2015 | -14.9 | 約49 | 約40 | 中国株暴落 |
2016 | 10.9 | 約40 | 約44 | 新興国回復 |
2017 | 37.3 | 約44 | 約60 | 中国A株組み入れ |
2018 | -14.6 | 約60 | 約47 | 米中貿易摩擦 |
2019 | 18.4 | 約47 | 約55 | 景気回復期待 |
2020 | 18.3 | 約55 | 約62 | コロナ後の急回復 |
2021 | -2.5 | 約62 | 約60 | 中国規制強化 |
2022 | -20.1 | 約60 | 約48 | 米利上げ、地政学リスク |
2023 | 9.9 | 約48 | 約52 | 新興国安定 |
2024 | 6.5(推定) | 約52 | 約57 | 緩やかな成長 |
騰落率の特徴
まず目立つのは、値動きの大きさ。2017年の+37.3%や2022年の-20.1%のように、年によっては20%を超える変動があります。新興国市場の特性上、経済成長やリスク要因に敏感に反応するので、こうした波が起きやすいんです。
上昇局面では、2017年や2019~2020年が代表的。2017年は株価が44ドルから60ドルに跳ね上がり、成長期待がピークに達した年。2020年もコロナショック後の回復で、55ドルから62ドルへと大きく上昇しました。
逆に下落局面では、2015年や2022年が厳しい結果に。2015年は40ドルまで落ち込み、騰落率-14.9%。2022年は48ドルまで下がり、-20.1%とさらに大きな打撃を受けています。これらは外部要因(中国経済や米国の金融政策)が大きく影響した例ですね。
最近の2023~2024年は比較的安定。騰落率が一桁台で推移し、新興国市場が落ち着きを取り戻している様子がうかがえます。ただし、2025年以降も地政学リスクや為替変動が影響する可能性は残っています。
騰落率を見ると、IEMGは短期的な値動きが大きい分、タイミング次第でリターンが大きく変わることが分かります。長期保有でリスクを平準化するか、短期で売買するか、投資スタイルが問われますね。
IEMGのセクター構成
セクター | 構成比(%) | 主な企業例 |
---|---|---|
金融 | 22.5 | ICBC、HDFC Bank |
情報技術 | 20.8 | TSMC、サムスン電子 |
一般消費財 | 13.2 | テンセント、阿里巴巴 |
素材 | 8.7 | Vale、Reliance Industries |
ヘルスケア | 7.5 | WuXi Biologics |
産業 | 6.8 | CATL |
通信サービス | 6.3 | Bharti Airtel |
エネルギー | 5.2 | ペトロブラス |
生活必需品 | 4.8 | Hindustan Unilever |
公益事業 | 2.9 | CESP |
不動産 | 1.3 | DLF |
セクターの特徴
金融が22.5%でトップ。新興国では銀行や保険会社が経済の基盤を支えており、中国工商銀行(ICBC)やインドのHDFCバンクなどが代表格です。安定性と成長性を兼ね備えたセクターですね。
情報技術が20.8%で続くのは、台湾のTSMCや韓国のサムスン電子の存在感が大きいから。半導体やテック企業の成長が新興国市場を牽引している証拠です。
一般消費財は13.2%で、中国のテンセントや阿里巴巴(アリババ)が大きなウェイトを占めます。Eコマースやエンタメの成長が反映されていて、新興国の消費力向上が感じられます。
素材やエネルギーはそれぞれ8.7%と5.2%。ブラジルのVale(鉱業)やペトロブラス(石油)が含まれる一方、構成比はそこまで高くなく、新興国の資源依存度が以前ほどではないことを示しています。
ヘルスケアや産業も7%前後で存在感あり。特に中国のCATL(電池メーカー)やヘルスケア企業が成長中で、今後の伸びが期待されます。
このセクター構成を見ると、IEMGは金融やテックにやや偏りつつも、幅広い産業をカバーしているのが分かります。新興国の多様性を反映したバランス型と言えますね。
IEMGの構成銘柄とその特徴
銘柄名 | 国 | セクター | 構成比(%) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
TSMC | 台湾 | 情報技術 | 6.5 | 世界最大の半導体ファウンドリ |
サムスン電子 | 韓国 | 情報技術 | 4.2 | スマホ・半導体のグローバルリーダー |
テンセント | 中国 | 一般消費財 | 3.8 | ソーシャルメディア・ゲーム大手 |
阿里巴巴(アリババ) | 中国 | 一般消費財 | 2.9 | Eコマースの巨人 |
ICBC | 中国 | 金融 | 1.8 | 中国最大の商業銀行 |
Reliance Industries | インド | 素材 | 1.5 | エネルギー・通信の複合企業 |
HDFC Bank | インド | 金融 | 1.3 | インドの大手民間銀行 |
Pinduoduo | 中国 | 一般消費財 | 1.2 | 新興Eコマースプラットフォーム |
美団(Meituan) | 中国 | 一般消費財 | 1.1 | フードデリバリー・サービス大手 |
Infosys | インド | 情報技術 | 1.0 | ITサービスのリーダー |
上位10銘柄で約25%を占め、残りは約1,390銘柄で分散されています。TSMCとサムスン電子がテクノロジー分野で圧倒的な存在感を示し、新興国のテック成長を牽引。テンセントやアリババは、中国のデジタル経済の柱で、消費関連の成長を支えています。
金融ではICBCやHDFC Bankが安定感を提供。一方、Reliance Industriesはインドの多角化企業として、エネルギーから通信まで幅広くカバー。PinduoduoやMeituanは、中国の新興勢力として急成長中です。
この構成から、IEMGは新興国の「今」と「未来」をバランスよく取り入れていることが分かりますね。
IEMGに投資した場合のシミュレーション
IEMGに投資した場合のリターンをシミュレーションしてみます。仮に10万円、100万円、500万円を投資した場合、過去10年の平均リターン(年率3.1%)を基に計算します。
初期投資額 | 5年後(万円) | 10年後(万円) | 20年後(万円) |
---|---|---|---|
10万円 | 11.6 | 13.5 | 18.5 |
100万円 | 116 | 135 | 185 |
500万円 | 580 | 675 | 925 |
シミュレーションの前提
- 年率リターン: 3.1%(過去10年平均)
- 配当再投資: なし(単純成長で計算)
- 為替変動: 考慮せず(ドル建て想定)
10万円を投資した場合、10年で13.5万円、20年で18.5万円に。100万円なら10年で135万円、20年で185万円になります。500万円だと20年後に925万円と、約2倍近くに成長。新興国の成長性は控えめながら、長期でじっくり増えるイメージですね。
ただし、これは平均値での計算。実際は年20%以上の上下もあるので、短期では大きくブレる可能性があります。リスク許容度に応じて投資額を調整するのが賢明です。
IEMGの配当タイミングと直近の配当
IEMGの配当は年2回、6月と12月に支払われます。直近の配当実績を見てみましょう(2024年データを基にした推定)。
配当支払月 | 1株当たり配当(ドル) | 配当利回り(%) |
---|---|---|
2024年6月 | 0.75 | 約1.3 |
2024年12月 | 0.80(推定) | 約1.4(推定) |
年間配当は1株当たり約1.55ドル(2024年推定)。株価が57ドルだとすると、配当利回りは約2.7%。新興国ETFとしてはまずまずの水準です。6月と12月の配当額は若干異なり、12月の方がやや多い傾向があります。
配当は新興国の企業業績や為替に影響されるので、年によって変動しますが、安定したキャッシュフローを期待できる点は魅力ですね。
IEMGの配当金シミュレーション
IEMGの配当利回りを2.7%(1株57ドルで年1.55ドル)と仮定し、目標別の必要投資額を計算します。
IEMGで月3万円を得るには?
- 年間配当目標: 36万円(3万円×12)
- 必要投資額: 36万円 ÷ 0.027 = 約1,333万円
- 必要株数: 1,333万円 ÷ 57ドル(約8,000円) = 約1,670株
IEMGで月5万円を得るには?
- 年間配当目標: 60万円(5万円×12)
- 必要投資額: 60万円 ÷ 0.027 = 約2,222万円
- 必要株数: 2,222万円 ÷ 57ドル(約8,000円) = 約2,780株
IEMGで配当金生活をするには?
仮に月50万円(年間600万円)が必要だとします。
- 必要投資額: 600万円 ÷ 0.027 = 約2億2,222万円
- 必要株数: 2億2,222万円 ÷ 57ドル(約8,000円) = 約27,800株
月3万円なら1,333万円、月5万円なら2,222万円と、現実的な範囲で達成可能。ただし、配当金生活(月50万円)には2億円超が必要で、IEMGだけで賄うのはハードルが高いです。配当重視なら他の高利回り資産との組み合わせも検討したいですね。
IEMGに投資する際の注意点
IEMGは魅力的ですが、注意点もあります。
- 新興国リスク: 政治不安や経済危機で値動きが大きくなりがち。
- 為替変動: ドル建てなので、円高になると実質リターンが減る可能性。
- 中国依存: 構成比25%程度が中国で、同国の規制強化が影響大。
- ボラティリティ: 小型株を含むため、値動きが激しい。
- 配当変動: 企業業績や為替で配当がブレる。
これらを踏まえ、リスク許容度や投資期間を考えて判断するのが大事です。
IEMGとよく比較されるETFは?
ETF | 経費率 | 銘柄数 | 主な違い |
---|---|---|---|
IEMG | 0.09% | 約1,400 | 小型株含む、韓国あり |
VWO | 0.08% | 約5,000 | 韓国なし、銘柄数多い |
EEM | 0.68% | 約1,200 | 小型株なし、コスト高 |
SCHE | 0.11% | 約2,000 | 韓国なし、低コスト |
VWOはコストが僅かに安く、銘柄数が多いですが、韓国を含まない点が異なります。EEMはIEMGの兄貴分でコストが高い。SCHEはバランス型ですが、やや構成が異なります。投資方針に合わせて選びたいですね。
IEMGと合わせてポートフォリオに加えたほうがいいETFは?
ETF | 対象 | 理由 |
---|---|---|
VTI | 米国全市場 | リスク分散、安定性向上 |
BND | 米国債券 | ボラティリティ抑制、安定収入 |
VXUS | 米国除く全世界 | 新興国以外の国際分散 |
GLD | 金 | インフレ対策、リスクヘッジ |
VTIで米国を、BNDで債券を加えると安定感が増します。VXUSで先進国をカバーし、GLDで資産保護も考慮。新興国に偏りすぎないバランスが大事です。
まとめ
IEMGは、低コストで新興国市場に幅広く投資できるETFです。株価はボラティリティが高く、リターンは年率3~4%程度。配当利回り2.7%で安定収入も見込めます。リスクを理解し、他のETFと組み合わせれば、ポートフォリオの成長と安定を両立できるでしょう。新興国の未来に賭けるなら、IEMGは有力な選択肢ですよ。
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RSPのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…
IWF:米国大型成長株ETF|テクノロジーや消費関連を中心に構成され、キャピタルゲインを重視するETF
IWFのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…
IEFAとは?特徴から配当、投資シミュレーションまで徹底解説!
この記事のポイント IEFAって聞いたことあるけど、いまいちピンとこない…そんな人も多いんじゃないでしょうか。この記事では、iShares Core MSCI EAFE ETF(ティッカー:IEFA)…

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。