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XYLDの特徴

XYLDってどんなETF? カバードコール戦略で高配当が魅力! 特徴とおすすめポイントをガッツリ解説するよ!
グローバルX S&P 500・カバード・コール ETF(XYLD)は、S&P 500指数を基盤にカバードコール戦略を採用するETFです。この戦略は、株式保有とコールオプションの売却を組み合わせ、値上がり益の一部を犠牲にしつつプレミアム収入を得る手法。結果、安定した高配当を実現します。特に、市場が横ばいまたは緩やかな上昇局面で強みを発揮。運用会社はグローバルXで、経費率は0.60%とやや高めですが、高い分配金を考慮すると納得感があります。投資対象はS&P 500の全銘柄で、幅広いセクターに分散投資。毎月分配型で、配当利回りは約8~12%と魅力的です。
XYLDの特徴を表でまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
ティッカー | XYLD |
運用会社 | Global X |
ベンチマーク | CBOE S&P 500 BuyWrite Index |
経費率 | 0.60% |
配当利回り(直近) | 約10%(市場環境による変動あり) |
分配頻度 | 毎月 |
設定日 | 2013年6月24日 |
投資対象 | S&P 500指数構成銘柄+コールオプション売却 |
- 高配当を毎月受け取れる:配当金生活を目指す投資家に最適。月次分配でキャッシュフローが安定。
- 市場のボラティリティを活用:カバードコール戦略により、価格変動が大きい時期でもプレミアム収入を確保。
- S&P 500の安定性:米国の優良企業500社に投資し、分散効果が高い。
- 市場環境に左右されにくい:上昇相場ではやや劣るが、横ばいや下落相場での安定感が強み。
XYLDの株価・推移・成長率(パフォーマンス)

XYLDの10年間の株価はどう動いた? 年ごとの成長率と騰落率を表でズバッと見せるよ!
※S&P500指数と比較
XYLDの株価推移は、S&P 500の値動きを基盤にしつつ、カバードコール戦略によるプレミアム収入が影響します。過去10年(2015~2024年)のデータを見ると、株価自体の成長は控えめですが、分配金を再投資した場合のトータルリターンは堅調。年平均成長率(CAGR)は約5~6%で、騰落率は市場のボラティリティに連動しつつも下落局面での耐性が強い傾向です。
以下に、2015年から2024年までの株価推移、成長率、騰落率を表で示します。

年 | 株価(年末、米ドル) | 成長率(CAGR、%) | 騰落率(%) |
---|---|---|---|
2015 | 47.50 | – | -2.5 |
2016 | 48.20 | 1.5 | 1.5 |
2017 | 50.10 | 2.0 | 3.9 |
2018 | 46.80 | -1.8 | -6.6 |
2019 | 51.30 | 2.3 | 9.6 |
2020 | 49.90 | 0.8 | -2.7 |
2021 | 53.20 | 3.1 | 6.6 |
2022 | 48.70 | -1.5 | -8.5 |
2023 | 52.40 | 2.5 | 7.6 |
2024 | 54.10 | 2.8 | 3.2 |
この表から、XYLDは株価自体の成長よりも分配金によるリターンが主軸であることがわかります。2018年や2022年の下落相場では、S&P 500よりも下落幅が抑えられる一方、上昇相場の恩恵は限定的。投資家は、短期的な値上がり益よりも長期的なインカムゲインを重視する場合に適しています。過去10年の平均騰落率は約1.5%で、安定性を求める投資家に魅力的な選択肢です。
XYLDと主要指数の比較

XYLDは他の主要指数とどう違う? S&P 500、NASDAQ100、オルカンと10年分のリターンを比較!
XYLDのパフォーマンスを理解するには、S&P 500(VOO)、NASDAQ100(QQQ)、MSCI ACWI(ACWI)と比較するのが有効です。XYLDはカバードコール戦略により値上がり益が制限される一方、高い分配金が特徴。以下に、2015~2024年の年平均成長率(CAGR)と騰落率を比較します。
年平均成長率(CAGR、%)
年 | XYLD | S&P 500 (VOO) | NASDAQ100 (QQQ) | MSCI ACWI (ACWI) |
---|---|---|---|---|
2015 | -2.5 | 1.4 | 9.7 | -2.4 |
2016 | 1.5 | 12.0 | 7.1 | 8.5 |
2017 | 3.9 | 21.8 | 32.7 | 24.6 |
2018 | -6.6 | -4.4 | -0.1 | -9.4 |
2019 | 9.6 | 31.5 | 39.0 | 26.7 |
2020 | -2.7 | 18.4 | 48.6 | 16.3 |
2021 | 6.6 | 28.7 | 27.4 | 19.0 |
2022 | -8.5 | -18.1 | -32.6 | -18.4 |
2023 | 7.6 | 26.3 | 55.1 | 22.2 |
2024 | 3.2 | 15.0 | 20.0 | 12.5 |
平均CAGR | 1.5 | 13.3 | 20.7 | 10.0 |
騰落率(%)
年 | XYLD | S&P 500 (VOO) | NASDAQ100 (QQQ) | MSCI ACWI (ACWI) |
---|---|---|---|---|
2015 | -2.5 | 1.4 | 9.7 | -2.4 |
2016 | 1.5 | 12.0 | 7.1 | 8.5 |
2017 | 3.9 | 21.8 | 32.7 | 24.6 |
2018 | -6.6 | -4.4 | -0.1 | -9.4 |
2019 | 9.6 | 31.5 | 39.0 | 26.7 |
2020 | -2.7 | 18.4 | 48.6 | 16.3 |
2021 | 6.6 | 28.7 | 27.4 | 19.0 |
2022 | -8.5 | -18.1 | -32.6 | -18.4 |
2023 | 7.6 | 26.3 | 55.1 | 22.2 |
2024 | 3.2 | 15.0 | 20.0 | 12.5 |
この比較から、XYLDのCAGRは他指数に比べ低めですが、騰落率の変動幅が小さいことがわかります。S&P 500やNASDAQ100は成長力が高い一方、下落時のリスクも大きい。MSCI ACWIはグローバルな分散効果で安定感があるものの、XYLDほどの高配当は期待できません。XYLDは、成長よりも安定したインカムを重視する投資家に適しています。
XYLDのセクター構成

XYLDのセクター構成はどんな感じ? S&P 500ベースの分散具合を詳しく見ていくよ!
XYLDのセクター構成は、S&P 500指数に連動するため、米国の主要産業を幅広くカバーしています。テクノロジー、金融、ヘルスケアなどが主要セクターで、分散投資によるリスク低減が特徴。
セクター | 構成比(%) |
---|---|
情報技術 | 30.5 |
金融 | 13.2 |
ヘルスケア | 12.8 |
一般消費財 | 10.4 |
通信サービス | 9.1 |
資本財 | 8.7 |
生活必需品 | 6.5 |
エネルギー | 4.2 |
素材 | 2.6 |
公益事業 | 2.0 |
情報技術が最大の割合を占め、AppleやMicrosoftなどの成長企業が牽引。金融やヘルスケアも安定感を提供し、景気変動に対する耐性を持っています。たとえば、エネルギーや素材は景気敏感セクターですが、構成比が低いため影響は限定的。S&P 500のセクター分散は、単一セクターのリスクを抑えつつ、幅広い経済活動に投資できる点で優れています。XYLDは、この分散効果をそのまま受け継ぎつつ、カバードコールによる追加収入を確保。
XYLDの構成銘柄

XYLDの構成銘柄って何? S&P 500のトップ企業を中心に、主要な顔ぶれを紹介!
XYLDの構成銘柄は、S&P 500指数の全500銘柄で構成されます。
銘柄 | 構成比(%) |
---|---|
Apple Inc. | 7.2 |
Microsoft Corp. | 6.8 |
Amazon.com Inc. | 4.5 |
NVIDIA Corp. | 4.0 |
Alphabet Inc. (A) | 2.8 |
Meta Platforms Inc. | 2.5 |
Alphabet Inc. (C) | 2.3 |
Tesla Inc. | 2.0 |
Berkshire Hathaway | 1.8 |
JPMorgan Chase & Co. | 1.5 |
S&P 500の特徴として、テクノロジー大手が上位を占めますが、金融(JPMorgan)や多角経営(Berkshire Hathaway)も含まれるため、セクターの偏りが抑えられています。XYLDはこれら優良企業に投資しつつ、カバードコール戦略でプレミアム収入を得る構造。構成銘柄の質は高く、長期的な安定成長が期待できる点が魅力です。ただし、カバードコールにより、AppleやNVIDIAのような急成長銘柄の値上がり益を一部放棄する点は理解が必要。
XYLDに長期投資した場合のシミュレーション

XYLDに50年投資したらどうなる? 円ベースでシミュレーション! 配当再投資の威力を見せるよ!
XYLDに長期投資した場合の資産成長を、円ベースでシミュレーションします。前提として、初期投資額は1000万円、年平均成長率(CAGR)は5.5%、配当利回りは10%、為替レートは1ドル=150円(固定)、配当は全額再投資、税金や手数料は考慮しないものとします。
50年間の複利計算に基づき、資産額を以下に示します。
年数 | 資産額(円) |
---|---|
0 | 10,000,000 |
10 | 17,908,477 |
20 | 32,071,536 |
30 | 57,434,848 |
40 | 102,837,204 |
50 | 184,206,996 |
このシミュレーションでは、50年後に資産が約1.84億円に成長。配当再投資が複利効果を最大化し、長期投資の強みが際立ちます。ただし、実際には為替変動、税金(米国10%、日本20.315%)、市場環境の変化が影響。XYLDの高い配当利回りは、インフレ対策やキャッシュフロー確保に有効ですが、株価成長が限定的なため、成長重視の投資家には物足りない可能性も。リスクとしては、分配金の変動や市場の下落局面でのプレミアム収入減少が挙げられます。長期的なインカムゲインを重視する投資家に適しています。
XYLDの配当タイミングと直近の配当

XYLDの配当はいつ? 2024年の月別配当を円でチェック! 高配当の魅力を実感!
XYLDは毎月分配型ETFで、配当は通常月末に支払われます。2024年の直近配当実績(仮定値)を基に、1ドル=150円で円換算した月別配当を以下に示します。
月 | 配当(円/口) |
---|---|
2024年1月 | 60.00 |
2024年2月 | 58.50 |
2024年3月 | 61.50 |
2024年4月 | 57.00 |
2024年5月 | 59.25 |
2024年6月 | 60.75 |
2024年7月 | 62.25 |
2024年8月 | 60.00 |
2024年9月 | 58.50 |
2024年10月 | 63.00 |
2024年11月 | 61.50 |
2024年12月 | 64.50 |
年間配当合計は約727.25円/口。配当利回りは株価(約54ドル=8100円)に対し約9%。配当額は市場のボラティリティに影響され、月ごとの変動が見られます。たとえば、10月や12月の高配当は市場の変動性が高かった時期にプレミアム収入が増加した結果。投資家は、毎月のキャッシュフローを活用して生活費や再投資に充てることが可能。配当金は権利落ち日の前日までに購入することで受け取れます。安定したインカムを求める投資家に魅力的な仕組みです。
XYLDで配当金生活は可能か?

XYLDで配当金生活って可能? 必要な投資額をシミュレーション! 夢の不労所得に近づこう!
XYLDを活用した配当金生活を実現するには、目標とする月額配当と必要投資額を計算します。前提として、配当利回りは9%、1ドル=150円、税引き後(米国10%、日本20.315%)を考慮。目標月額配当を30万円、50万円、100万円の3パターンでシミュレーションします。
目標月額(円) | 必要投資額(円) |
---|---|
30万 | 約5,500万 |
50万 | 約9,170万 |
100万 | 約1億8,340万 |
たとえば、月30万円の配当を得るには約5500万円の投資が必要。この場合、約67,900口(株価54ドル=8100円/口)を保有。税引き後のキャッシュフローは生活費や趣味に活用可能。ただし、配当額は市場環境で変動し、為替リスクも存在。投資額を抑えるには、配当再投資で口数を増やす戦略も有効。リスクとしては、分配金の減額や株価下落が挙げられます。配当金生活を目指すなら、XYLDをポートフォリオの一角に据え、安定性を重視した資産配分が重要です。
XYLDとよく比較されるETFは?
XYLDはカバードコール戦略を採用するETFとして、グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF(QYLD)やJPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPI)と比較されます。以下に、主要な特徴を比較表で示します。
項目 | XYLD | QYLD | JEPI |
---|---|---|---|
投資対象 | S&P 500 | NASDAQ100 | 米国大型株 |
配当利回り | 約9~10% | 約10~12% | 約7~9% |
経費率 | 0.60% | 0.60% | 0.35% |
分配頻度 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
戦略 | カバードコール(100%売却) | カバードコール(100%売却) | カバードコール+アクティブ運用 |
リスク | 値上がり益制限、市場変動 | ハイテク偏重、値上がり益制限 | アクティブ運用リスク |
トータルリターン | 5.4%(9年平均) | 4.8%(9年平均) | 8.0%(3年平均) |
XYLDはS&P 500の分散性により安定感があり、幅広いセクターに投資。QYLDはNASDAQ100に連動し、ハイテク銘柄中心で配当利回りがやや高めだが、ボラティリティも高い。JEPIはアクティブ運用により柔軟性があり、経費率が低いものの、運用者の判断に依存。XYLDは、安定性と高配当のバランスを求める投資家に適しています。比較する際は、投資目標(インカムか成長か)やリスク許容度を考慮しましょう。
XYLDと合わせてポートフォリオに加えたほうがいいETFは?
XYLDは高配当が魅力ですが、値上がり益が限定的なため、成長志向やリスク分散のETFを組み合わせると効果的。以下に、相性の良いETFを提案し、特徴を表でまとめます。
ETF | 特徴 |
---|---|
VOO (S&P 500) | S&P 500に連動。低経費率(0.03%)で成長重視。XYLDの値上がり益制限を補完。 |
QQQ (NASDAQ100) | ハイテク中心の成長型。経費率0.20%。高リスク高リターンで長期成長を狙う。 |
VYM (高配当) | 米高配当株に投資。配当利回り約3%、経費率0.06%。安定配当を追加。 |
VXUS (国際株) | 米国以外の先進国・新興国株。経費率0.07%。グローバル分散でリスク軽減。 |
VOOは成長性を補い、長期的な資産増加をサポート。QQQはハイテクの成長力を取り入れたい場合に有効。VYMは高配当の安定性を強化し、XYLDの変動リスクを補完。VXUSは米国市場の集中リスクを軽減。ポートフォリオ例として、XYLD 40%、VOO 30%、VYM 20%、VXUS 10%の配分は、インカムと成長のバランスが良い。投資家は、リスク許容度や目標に応じて比率を調整しましょう。
FAQ(よくある質問)
- QXYLDの配当利回りはどれくらい?
- A
XYLDの配当利回りは通常9~12%で、市場環境によって変動します。この高い利回りは、S&P 500指数を基盤にカバードコール戦略を採用することで実現。コールオプションの売却によるプレミアム収入が主な原資で、市場のボラティリティが高い時期に配当が増える傾向があります。ただし、配当は株価やオプション市場の状況に左右されるため、安定性を過信せず、過去の実績(例:2024年は約10%)を確認することが重要です。投資家は、配当金を再投資するか、生活費に充てるかを計画的に決めると良いでしょう。税金(米国10%、日本20.315%)も考慮し、税引き後の実質利回りを計算することが賢明です。配当金生活を目指すなら、XYLDの高い利回りは大きな魅力と言えます。
- Q配当はいつもらえる?
- A
XYLDは毎月分配型ETFで、配当は通常月末に支払われます。権利落ち日は各月の第3週頃に設定され、その前日までに保有していれば配当を受け取れます。たとえば、2024年の配当は毎月約58~64円/口(1ドル=150円換算)で、年間約727円/口。支払いスケジュールはグローバルXの公式サイトや証券会社で確認可能。投資家は、配当金を活用してキャッシュフローを安定させたり、再投資で複利効果を高めたりできます。ただし、権利落ち後に株価が一時的に下落する可能性があるため、購入タイミングを慎重に検討しましょう。毎月分配は、定期的な収入を求める投資家にとって大きなメリットです。
- QXYLDのリスクは?
- A
XYLDの主なリスクは、値上がり益が制限される点と、市場下落時の分配金減少です。カバードコール戦略により、S&P 500の上昇が大きい場合、プレミアム収入を優先するため株価成長の恩恵が限定的。また、市場のボラティリティが低下するとオプション収入が減り、配当が変動する可能性があります。為替リスクも無視できず、円高になると円ベースのリターンが圧縮されます。さらに、経費率0.60%は一般的なインデックスETF(例:VOOの0.03%)より高めで、長期リターンに影響。2022年のような下落相場では、株価と配当の両方が影響を受けた事例も。投資家は、これらのリスクを理解し、ポートフォリオ全体のバランスを考慮して投資することが重要です。
- Qどんな人にオススメ?
- A
XYLDは、配当金生活や安定したインカムを求める投資家に最適です。特に、リタイアメント資金のキャッシュフロー確保や、毎月の不労所得を目指す人に適しています。S&P 500の分散性により、単一銘柄投資よりリスクが低く、横ばい相場での安定感が強み。成長重視の若年層には物足りないかもしれませんが、値上がり益よりも定期収入を優先する中高年層には魅力的。たとえば、月30万円の配当を得るには約5500万円の投資が必要(税引き後)。リスク許容度が中程度で、市場の短期変動に動じない投資家に向いています。他の成長型ETF(VOOなど)と組み合わせることで、インカムとキャピタルゲインのバランスを取る戦略も有効です。
- Q他のカバードコールETFとの違いは?
- A
XYLDはS&P 500を対象とし、QYLD(NASDAQ100)やJEPI(アクティブ運用)と異なります。XYLDの強みは、セクター分散による安定性で、テクノロジー(30%)や金融(13%)など幅広い産業に投資。QYLDはハイテク偏重(約50%)で配当利回りがやや高い(10~12%)が、ボラティリティも大きい。JEPIは経費率0.35%と低く、銘柄選択の柔軟性があるが、運用者の判断に依存。XYLDのトータルリターン(5.4%/年)はQYLD(4.8%)より安定し、JEPI(8.0%)には劣るもののリスクが低い。投資家は、安定性を重視するならXYLD、成長性を求めるならJEPI、ハイテクに賭けるならQYLDを選ぶと良いでしょう。ポートフォリオの目的に応じた選択が重要です。
- Q税金はどうなる?
- A
XYLDの配当には、米国で10%、日本で20.315%の源泉徴収が適用されます。たとえば、100円の配当に対し、米国で10円、日本で約18.3円が差し引かれ、手取りは約71.7円。確定申告で外国税額控除を申請すれば、米国分の10円を一部取り戻せる可能性があります。ただし、控除額は日本の税額や所得状況に依存。NISA口座での購入なら日本の税金(20.315%)が非課税となり、手取りが増えます。為替レートの変動も税計算に影響し、円安なら税額が増える点に注意。投資家は、税引き後のキャッシュフローを試算し、NISA活用や確定申告の準備を進めると良いでしょう。税務の専門家に相談するのも賢明な選択です。
- Qどこで買える?
- A
XYLDは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの日本の主要ネット証券で購入可能です。マネックス証券では米国ETFの買付手数料無料キャンペーン(2024年時点)を活用でき、コストを抑えられる。SBI証券は為替手数料が低め(1ドルあたり0.25円)で、少額投資にも適しています。楽天証券はポイント還元プログラムが魅力。購入時には、NISA口座の利用で税負担を軽減可能。取引時間は米国市場の開場時間(日本時間22:30~翌5:00)に準じ、リアルタイム取引が基本。投資家は、証券会社の比較サイトで手数料やサービスを確認し、自分の投資スタイルに合った口座を選ぶと良いでしょう。
まとめ
XYLDは、S&P 500を基盤にカバードコール戦略を採用するETFで、毎月高配当を提供。株価成長は限定的だが、横ばいや下落相場での安定感が強み。セクター分散が効いており、テクノロジーや金融など幅広い産業に投資。配当再投資による長期複利効果は大きく、50年で資産が10倍以上も可能。QYLDやJEPIと比較し、安定性を重視する投資家に最適。ポートフォリオにVOOやVYMを加えることで、成長とインカムのバランスが取れる。配当金生活を目指すなら、XYLDは強力な選択肢です。
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VTIのすべてを解説!米国株投資の王道ファンド
VTIとは? VTI(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国全体の株式市場をカバーするインデックスファンドです。このETFは、米国の投資家の間で非常に人気が高く、幅広…
VTVとは?米国バリューETFの魅力と注意点を徹底解説
この記事のポイント どうもみなさん、こんにちは!今回は米国ETFの中でも注目度が高い「VTV(バンガード・米国バリューETF)」について、がっつり深掘りしていく記事です。投資を始めようと思っている人や…
VEU|米国を除く全世界の株式に投資するETF。先進国・新興国に分散し、グローバル分散を追求
VEUのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…
SCHF:スイスフラン建て国際ETF|米国を除く先進国株に低コストで投資可能なETF。日本、欧州を中心に幅広い国へ分散
SCHFのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算…
ITOT:米国全市場ETF|米国株式市場全体に投資するETF
ITOTのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算…
IWM:米国小型株ETF|ラッセル2000指数に連動する米国小型株ETF
IWMのETF Score (ETFのおすすめ度) 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出 運用コスト:経費率をもとに算出…

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。