この記事のポイント
SCHBの特徴

SCHBの魅力、まるっと解説! 幅広い分散投資で米国市場をガッチリ押さえるETFの特徴を表でスッキリまとめちゃうよ!
シュワブU.S.ブロード・マーケットETF(SCHB)は、米国市場全体に投資できるETFとして注目を集めています。具体的には、CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動し、大型株から小型株まで約2,500銘柄をカバー。米国株式市場の約98%を網羅するこのETFは、分散投資の王道ともいえる存在です。運用はチャールズ・シュワブが行い、低コストで長期投資に適した設計が特徴。経費率は驚異の0.03%と、業界でもトップクラスの安さです。これにより、投資家のリターンがコストで削られる心配がほとんどありません。
SCHBの最大の魅力は、1本で米国経済の成長を幅広く取り込める点。テクノロジーやヘルスケア、金融など、多様なセクターに投資できるため、特定の業界に偏らずリスクを抑えられます。また、流動性が高く、取引がしやすいのもポイント。個人投資家から機関投資家まで幅広い層に支持されています。さらに、配当金も四半期ごとに支払われるため、定期的なキャッシュフローを求める投資家にも適しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
ティッカー | SCHB |
ベンチマーク | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
経費率 | 0.03%(業界最低水準) |
銘柄数 | 約2,500銘柄 |
市場カバー率 | 米国株式市場の約98% |
配当頻度 | 四半期ごと |
運用会社 | チャールズ・シュワブ |
設定日 | 2009年11月3日 |
- 低コスト: 経費率0.03%で、長期投資のコスト負担が最小限。
- 幅広い分散: 大型株から小型株まで網羅し、リスクを効果的に分散。
- 高い流動性: 取引量が多く、売買がスムーズ。
- 配当収入: 四半期ごとの配当で安定したキャッシュフロー。
- 米国経済への投資: 世界最大の経済成長を丸ごと取り込む。
SCHBの株価・推移・成長率(パフォーマンス)

SCHBの株価、どんな感じで動いてきた? 過去のデータから年別リターンまで、数字でバッチリ振り返るよ!
※S&P500指数と比較
SCHBの株価推移は、米国経済の成長を反映する形で、長期的に右肩上がりの傾向を示しています。2009年の設定以来、グローバル金融危機後の回復期から現在のテクノロジー主導の市場まで、着実な成長を遂げてきました。2025年4月時点の株価は約63ドル(1ドル150円換算で約9,450円)。過去15年間の年平均リターンは約10.5%(配当込み)と、安定感のあるパフォーマンスが特徴です。
年別のリターンを見ると、市場環境によって変動が見られます。例えば、2020年のコロナショックでは一時的に下落したものの、迅速な回復を見せ、同年は約20.7%のリターンを記録。対照的に、2022年の高インフレと金利上昇局面では約-18.2%と苦戦しました。しかし、長期で見れば、こうした下落局面を乗り越え、成長を続けています。
年 | リターン(%) |
---|---|
2018 | -5.2 |
2019 | 30.8 |
2020 | 20.7 |
2021 | 25.6 |
2022 | -18.2 |
2023 | 26.0 |
2024 | 15.3(推定) |
過去10年間の平均リターンは約10.2%、15年間では10.5%。この安定性は、SCHBが小型株を含む幅広い銘柄で構成されているため、特定のセクターや銘柄の変動に左右されにくい点に起因します。たとえば、テクノロジー株が低迷しても、ヘルスケアや消費財セクターが支えるケースが多く、バランスの良さが光ります。
また、ボラティリティ(価格変動の激しさ)はS&P500とほぼ同等で、年率約15~18%程度。リスクを取れる長期投資家にとって、SCHBはリターンとリスクのバランスが優れた選択肢といえます。
SCHBと主要指数の比較

SCHB、S&P500、NASDAQ100、オルカン、どれがいい? 成長率と騰落率を表で比較して、投資のヒントを探るよ!
SCHBは米国市場全体をカバーするETFですが、S&P500(大型株中心)、NASDAQ100(ハイテク株中心)、MSCI ACWI(全世界株)とどう違うのか、投資家なら気になるところです。それぞれの特徴を、年平均成長率と騰落率で比較してみましょう。SCHBは小型株を含む幅広い分散が強み、S&P500は安定感、NASDAQ100は成長性、MSCI ACWIはグローバルな分散が特徴です。
まず、年平均成長率(配当込み、過去10年、米ドルベース)を比較します。
ETF/指数 | 年平均成長率(%) |
---|---|
SCHB | 10.2 |
S&P500 | 10.5 |
NASDAQ100 | 15.8 |
MSCI ACWI | 8.7 |
NASDAQ100が突出した成長率を示す一方、SCHBとS&P500はほぼ互角。MSCI ACWIは新興国を含む分、リターンがやや低めです。SCHBは小型株の成長ポテンシャルを取り込みつつ、大型株の安定感も併せ持つバランス型といえます。
次に、騰落率(年間最大上昇・下落率、過去10年平均)を比較します。
ETF/指数 | 最大上昇/下落率(%) |
---|---|
SCHB | +30.8 / -18.2 |
S&P500 | +31.5 / -18.1 |
NASDAQ100 | +48.9 / -32.6 |
MSCI ACWI | +27.6 / -19.4 |
NASDAQ100は上昇時の爆発力がある一方、下落幅も大きい。SCHBとS&P500は安定感があり、MSCI ACWIはグローバル分散で下落がやや抑えられています。リスクを抑えたいならSCHBやS&P500、成長を重視するならNASDAQ100、国際分散を求めるならMSCI ACWIが適しています。
SCHBの強みは、S&P500に近い安定感を持ちつつ、小型株の成長性も取り込める点。NASDAQ100のようなハイリスク・ハイリターンを避けたい投資家に最適です。一方、MSCI ACWIは米国以外の市場リスクを含むため、為替変動や新興国の不安定さが気になる場合、SCHBの方がシンプルで扱いやすいでしょう。投資目標に応じて、これらのETFを使い分けるのが賢明です。
SCHBのセクター構成

SCHBの中身、どんなセクターが入ってる? 割合を表でチェックして、分散の秘密を解き明かすよ!
SCHBのセクター構成は、米国市場全体を反映したバランスの良さが特徴です。CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動するため、テクノロジーや金融、ヘルスケアなど多様なセクターが含まれます。
セクター | 構成比率(%) |
---|---|
情報技術 | 29.5 |
金融 | 13.2 |
ヘルスケア | 12.8 |
一般消費財 | 10.4 |
資本財・サービス | 9.7 |
通信サービス | 8.9 |
生活必需品 | 6.2 |
エネルギー | 4.1 |
不動産 | 3.5 |
公益事業 | 2.7 |
情報技術が約3割を占め、マイクロソフトやアップルなどの大手テック企業が牽引。金融やヘルスケアもそれぞれ13%前後で、市場の安定性を支えます。エネルギーや公益事業は比率が低めですが、ディフェンシブな役割を果たします。このバランスにより、特定のセクターの不調が全体に与える影響を抑えられます。
たとえば、2022年のテック株下落時、SCHBはヘルスケアや生活必需品セクターが下支えし、NASDAQ100ほどの大幅な下落を回避。逆に、テック株が急騰する局面では、情報技術の高い比率がリターンを押し上げます。小型株も含まれるため、成長性の高い新興企業がセクター全体の底上げに貢献することもあります。
投資家にとって、SCHBのセクター構成は「広く浅く」の分散投資を実現する鍵。テクノロジーに偏らず、景気循環に強いセクターもカバーするため、長期保有に適しています。
SCHBの構成銘柄

SCHBの中にはどんな企業が入ってる? 上位銘柄を表で紹介して、どんな会社が支えてるか見てみよう!
SCHBは約2,500銘柄で構成され、米国市場のほぼ全てをカバーします。大型株から小型株まで幅広い企業が含まれますが、上位銘柄はS&P500と似た顔ぶれ。
銘柄 | 構成比率(%) |
---|---|
マイクロソフト | 6.8 |
アップル | 6.2 |
エヌビディア | 5.5 |
アマゾン | 3.9 |
メタ・プラットフォームズ | 2.4 |
アルファベット(A) | 2.1 |
テスラ | 1.9 |
バークシャー・ハサウェイ | 1.6 |
JPモルガン・チェース | 1.3 |
ユナイテッドヘルス | 1.2 |
上位10銘柄で約32%を占め、特にテクノロジー企業が目立ちます。マイクロソフトやアップルは安定した成長を続け、エヌビディアはAIブームで急上昇。金融のJPモルガンやヘルスケアのユナイテッドヘルスは、ディフェンシブな役割を果たします。
小型株も含まれるため、成長中の新興企業もポートフォリオに貢献。たとえば、バイオテクノロジーやクリーンテック分野の中小型株が、長期的な成長の原動力になることも。こうした多様性が、SCHBの安定性と成長性の両立を可能にしています。
投資家にとって、SCHBはGAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)のような大手企業と、将来の大化けが期待できる小型株を一度に保有できる点が魅力。
SCHBに長期投資した場合のシミュレーション

SCHBに50年投資したらどうなる? 円で計算したシミュレーションで、未来の資産をイメージしてみよう!
SCHBに長期投資した場合の資産成長を、50年間のシミュレーションで考えてみましょう。過去15年の平均リターン(配当込み10.5%)を基に、複利効果を計算します。初期投資額を100万円、為替レートを1ドル150円(固定)、経費率0.03%を考慮します。税金は簡略化のため考慮せず、配当は再投資すると仮定します。
年数 | 資産額(円) |
---|---|
10年 | 2,710,000 |
20年 | 7,350,000 |
30年 | 19,930,000 |
40年 | 54,040,000 |
50年 | 146,570,000 |
50年後、100万円が約1億4,650万円に成長。複利の力で、20年目以降から加速度的に増えるのがわかります。仮にリターンが8%に低下しても、50年後には約4,690万円と、十分な資産形成が可能です。
このシミュレーションのポイントは、SCHBの低コストと分散投資による安定性。経費率が0.03%と低いため、長期でコストの影響が最小限に抑えられます。また、米国経済の成長を背景に、小型株のポテンシャルも取り込めるため、インフレや市場変動を乗り越えやすい構造です。
投資家にとって、SCHBは「ほったらかし投資」に最適。毎月積み立てを加えれば、さらに資産は加速的に増えます。ただし、為替リスクや市場の変動に備え、余裕資金で投資することが重要です。
SCHBの配当タイミングと直近の配当

SCHBの配当、いつどれくらいもらえる? 直近データと円換算で、キャッシュフローの実態をチェック!
SCHBは四半期ごとに配当を支払い、投資家に定期的なキャッシュフローを提供します。配当は3月、6月、9月、12月の最終営業日に支払われ、金額は構成銘柄の配当実績に基づきます。2024年の1株当たり年間配当は約0.85ドル(1ドル150円換算で127.5円)。配当利回りは約1.35%(株価63ドルで計算)と、成長重視のETFとしては標準的です。
時期 | 1株当たり配当(円) |
---|---|
2024年3月 | 31.5 |
2024年6月 | 33.0 |
2024年9月 | 31.5 |
2024年12月 | 31.5(推定) |
配当は年により若干変動しますが、米国企業の増配傾向を反映し、緩やかに増加。SCHBの配当は再投資することで複利効果を高めるのに適しています。たとえば、1,000株(約945万円)保有の場合、年間約12.75万円の配当収入が見込めます。
SCHBで配当金生活は可能か?

SCHBで配当金生活、夢じゃない! どれくらい投資すれば実現できるか、円でシミュレーションしてみるよ!
SCHBの配当金を活用して生活費を賄う「配当金生活」を目指す場合、必要な投資額をシミュレーションしてみましょう。目標を月30万円(年360万円)の配当収入、配当利回りを1.35%、為替レートを1ドル150円、株価を63ドル(9,450円)と仮定します。
必要投資額を計算すると、年360万円÷1.35%=約2億6,667万円。1株9,450円で割ると、約28,218株必要です。
目標配当(年/円) | 必要投資額(円) |
---|---|
120万(月10万) | 8,889万 |
240万(月20万) | 17,778万 |
360万(月30万) | 26,667万 |
月30万円の配当生活には約2.67億円が必要ですが、月10万円なら約8,900万円で実現可能。積み立て投資でこの金額を目指す場合、月30万円を30年間(年利10%)積み立てると、約6,800万円に。残りは配当再投資や追加投資で補う戦略が現実的です。
SCHBの強みは、低コストと安定した配当。配当利回りは高配当ETF(例:SPYDの3.89%)に劣るものの、成長性と安定性のバランスが優れています。為替リスクや市場変動に備え、余裕を持った資金計画が重要。
SCHBとよく比較されるETFは?
SCHBは米国市場全体をカバーするETFとして、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)、VOO(バンガードS&P500ETF)、SPY(SPDR S&P500 ETF)とよく比較されます。
項目 | SCHB | VTI |
---|---|---|
ベンチマーク | CRSP USトータル・マーケット | CRSP USトータル・マーケット |
経費率 | 0.03% | 0.03% |
銘柄数 | 約2,500 | 約4,000 |
配当利回り | 1.35% | 1.36% |
純資産総額 | 約300億ドル | 約1.5兆ドル |
項目 | VOO | SPY |
---|---|---|
ベンチマーク | S&P500 | S&P500 |
経費率 | 0.03% | 0.0945% |
銘柄数 | 約500 | 約500 |
配当利回り | 1.32% | 1.28% |
純資産総額 | 約1.2兆ドル | 約0.5兆ドル |
SCHBとVTIはほぼ同一の指数を追うため、違いは運用会社と規模。VTIの方が銘柄数と純資産総額が大きく、流動性が高い。VOOとSPYはS&P500連動で、大型株に特化。SCHBは小型株を含む分、成長性が高いが、ボラティリティもやや高め。経費率はSCHBとVTI、VOOが圧倒的に低い。
SCHBと合わせてポートフォリオに加えたほうがいいETFは?
SCHBは米国市場全体をカバーしますが、資産クラスや地域の分散を加えると、リスク管理とリターンの向上が期待できます。おすすめは、債券ETF(BND)、国際株ETF(VXUS)、高配当ETF(VYM)。
ETF | 特徴 |
---|---|
BND | バンガード・トータル・ボンド・マーケットETF。米国債中心、経費率0.035%、利回り約3.5%。市場下落時のクッション役。 |
VXUS | バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF。米国以外の全世界株、経費率0.07%。国際分散に最適。 |
VYM | バンガード・高配当株式ETF。配当利回り約2.8%、経費率0.06%。安定したキャッシュフロー。 |
ポートフォリオ例として、SCHB 60%、BND 20%、VXUS 15%、VYM 5%を提案。SCHBで米国株の成長を、BNDで安定性を、VXUSで国際分散を、VYMで配当収入を確保。リスク許容度に応じて比率を調整するのが賢明です。この組み合わせなら、市場変動やインフレにも柔軟に対応できます。
FAQ(よくある質問)
- QSCHBの最低投資額はいくらですか?
- A
SCHBは1株単位で購入でき、2025年4月時点の株価は約63ドル(1ドル150円換算で約9,450円)。つまり、1万円弱から投資可能です。多くの証券会社では端株取引(1株未満の購入)にも対応しているため、少額から始めたい場合も柔軟に対応できます。たとえば、毎月5,000円の積み立て投資を設定すれば、初心者でも無理なくスタートできます。ただし、取引手数料がかかる場合があるので、ネット証券など手数料無料のプラットフォームを選ぶとコストを抑えられます。
- QSCHBはNISA口座で購入できますか?
- A
はい、SCHBは日本のNISA(成長投資枠およびつみたて投資枠)で購入可能です。NISA口座を使えば、売却益や配当金が非課税になるため、長期投資のメリットがさらに大きくなります。成長投資枠では上限1,200万円まで投資でき、SCHBのような低コストETFは非課税メリットを最大限に活かせる選択肢です。つみたて投資枠でも、一部の証券会社でSCHBが対象に含まれる場合があります。購入前に証券会社で対象商品を確認しましょう。
- QSCHBの主なリスクは何ですか?
- A
SCHBは米国市場全体に連動するため、市場リスクと為替リスクが主な懸念点です。市場リスクは、米国経済の低迷や株価下落による影響で、たとえば2022年のような高インフレや金利上昇局面では一時的に価値が下落します。ただし、約2,500銘柄の分散投資により、個別株よりリスクは低減されます。為替リスクは、円高になると円ベースの資産価値が目減りする点。たとえば、1ドル150円が120円になれば、株価が同じでも資産価値は2割減です。長期投資ならこうした変動は吸収されやすいですが、短期的な値動きに備えるには余裕資金での投資が重要です。
- QSCHBは初心者に適していますか?
- A
非常に適しています。SCHBは経費率0.03%と低コストで、米国市場の約98%をカバーする約2,500銘柄に分散投資可能。これにより、個別株選びの手間やリスクを避けつつ、米国経済の成長を取り込めます。四半期ごとの配当も受け取れるため、投資の成果を定期的に実感しやすいのも魅力。初心者が最初に選ぶETFとして、シンプルで手間のかからないSCHBは最適です。ただし、投資前に米国市場の動向や為替リスクを基本的に理解しておくと安心です。
- QSCHBの配当金にかかる税金はどうなりますか?
- A
SCHBの配当金には、米国で10%の源泉徴収税、日本で20.315%の所得税・住民税がかかります。たとえば、100ドルの配当なら、米国で10ドル、日本で約18.3ドル(90ドルの20.315%)が差し引かれ、手取りは約71.7ドルです。ただし、NISA口座での購入なら日本側の税金が免除され、手取りが増えます。また、確定申告で外国税額控除を申請すれば、米国分の税金(10%)の一部を還付できる場合があります。税金の計算は複雑なので、税理士や証券会社のサポートを活用すると良いでしょう。
- QSCHBとVTI、どちらを選ぶべきですか?
- A
SCHBとVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は、どちらもCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動し、経費率0.03%でほぼ同じ投資対象です。主な違いは運用会社(SCHBはチャールズ・シュワブ、VTIはバンガード)と規模。VTIは純資産総額約1.5兆ドル、銘柄数約4,000とSCHB(300億ドル、2,500銘柄)より大きく、流動性が高いです。パフォーマンスはほぼ同じですが、VTIの方が取引量が多く、bid-askスプレッド(売買価格差)が狭い傾向があります。運用会社の信頼性や証券会社の取り扱いやすさで選ぶと良いでしょう。どちらも優秀な選択肢です。
- QSCHBの最適な売却タイミングはいつですか?
- A
SCHBは長期保有を前提としたETFなので、基本的には「売却しない」戦略が有効です。米国市場の長期的な成長を信じ、複利効果で資産を増やすのが目標。ただし、売却を考える場合は、以下のタイミングが候補になります。①目標資産額に達したとき(例:老後資金5,000万円)、②ポートフォリオのリバランスが必要なとき(例:株式比率が80%を超えた)、③市場が歴史的な高値圏でバブルが懸念されるとき(例:PERが30倍超)。ただし、市場のタイミングを完璧に予測するのは困難なので、定期的な積み立てと一部売却でリスクを管理する方が現実的。売却益にかかる税金(約20%)も考慮しましょう。
SCHBのETF Score (ETFのおすすめ度)
- 成長性:過去5年の平均リターン(キャピタルリターン)をもとに算出
- 配当リターン:過去5年の平均配当利回りをもとに算出
- 運用コスト:経費率をもとに算出
- リスク分散度:投資対象銘柄数・セクター分散度をもとに算出
- 安定性:過去5年の平均騰落率をもとに算出
※各指標は当サイトにおける基準で設定
まとめ
SCHBは、低コスト(経費率0.03%)と幅広い分散(約2,500銘柄)で、米国市場の成長を取り込む理想的なETFです。過去15年の年平均リターンは10.5%と安定感があり、S&P500やNASDAQ100、MSCI ACWIと比べてもバランスの良さが際立ちます。テクノロジー中心のセクター構成や、マイクロソフトやアップルなどの主要銘柄が成長を牽引。配当利回り1.35%で、四半期ごとのキャッシュフローも魅力です。
50年投資のシミュレーションでは、100万円が約1.47億円に成長する可能性を示し、配当金生活も現実的な目標。VTIやVOOとの比較では、SCHBは小型株の成長性と低コストが強み。債券や国際株ETFと組み合わせれば、ポートフォリオの安定性が向上します。初心者から上級者まで、SCHBは長期投資の柱としておすすめです。
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DVYとは?米国高配当株に絞ったETF。インカム・キャピタルの両取りができる初心者にもおすすめのETF
この記事のポイント DVYは高配当株ETFで、利回り3.5%、経費率0.38%。公益事業・金融セクター中心で安定志向 過去10年で年平均成長率7.6%。S&P500(13.4%)やNASDAQ…
TQQQ完全ガイド|高リスク・高リターンの魅力とリスクを徹底解説
この記事のポイント TQQQとは何か? → ナスダック100指数の3倍の値動きを目指すレバレッジETF TQQQの特徴 → 高いリターンの可能性があるが、暴落時のリスクも大きい TQQQはおすすめでき…
DGRO完全ガイド:配当成長ETFの魅力と投資のポイントを徹底解説
この記事のポイント 投資って聞くと、なんだか難しそうで手が出しにくいイメージありますよね。でも、もし安定した収入が欲しいとか、将来のためにコツコツ資産を増やしたいって考えるなら、ETF(上場投資信託)…

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。