【比較】VOO vs QQQ|リターンはQQQだが、安定性はVOO。初心者はVOOがおすすめ

VOO QQQ ETF

この記事のポイント

過去20年ではQQQのリターンがVOOを上回る。
セクター構成はVOOが幅広く、QQQは情報技術に約50%。リスク分散か成長追求かで選択が分かれる。
初心者はVOO、成長を重視するならQQQ、バランスなら両方投資が賢い選択。

VOOとQQQ、どちらがリターンが大きいか(過去実績をもとにシミュレート)

過去実績を元にした場合、どちらが儲かるか?

QQQのほうがリターンが大きい

期間VOO(円)QQQ(円)
1年(2024-2025)1,120,0001,150,000
3年(2022-2025)1,400,0001,500,000
5年(2020-2025)1,800,0002,100,000
10年(2015-2025)3,200,0004,500,000
15年(2010-2025)5,800,0009,200,000
20年(2005-2025)10,200,00018,500,000

VOOとQQQの特徴

ぽこ

VOOとQQQの違いをスッキリ整理! どっちが自分に合うか、これでバッチリ分かります!

VOOはS&P500指数に連動し、米国の主要企業500社に分散投資。QQQはナスダック100指数に連動し、ハイテクや成長企業に特化しています。

項目VOOQQQ
連動指数S&P500指数ナスダック100指数
銘柄数約500社約100社
経費率0.03%0.20%
セクター構成幅広い業界(金融・ヘルスケア等含む)ハイテク中心(約50%が情報技術)
配当利回り約1.3%約0.5%
設定日2010年9月7日1999年3月10日

VOOの強みは、低コストと安定性です。経費率0.03%は業界最安水準で、長期投資のコストを抑えられます。幅広い業界に分散投資するため、特定のセクターの不調に強いのも特徴。

一方、QQQは成長性に優れます。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、テクノロジーのリーディングカンパニーに集中投資。過去10年で年平均リターンがVOOを上回ったのは、ハイテクのイノベーションが市場を牽引したためです。

おすすめポイントVOOQQQ
初心者向け◎ 安定性と低コストで安心△ ボラティリティ高め
長期成長○ 着実な成長◎ ハイテクの爆発力
分散投資◎ 幅広い業界カバー△ ハイテク偏重

VOOとQQQのパフォーマンス比較(株価推移・成長率)

ぽこ

10年間の株価の動きをズバリ解説! VOOとQQQの成長率や騰落率を比べます!

VOOとQQQの過去10年間(2015年~2024年)の株価推移を、年ごとの成長率と騰落率で比較します。成長率は年間のリターン(配当再投資含む)、騰落率は年初から年末の株価変動率を示します。

VOO 成長率 / 騰落率QQQ 成長率 / 騰落率
20151.4% / 0.8%9.4% / 8.5%
201612.0% / 9.5%7.1% / 6.2%
201721.8% / 19.7%32.6% / 30.1%
2018-4.4% / -6.2%-0.1% / -1.8%
201931.5% / 28.9%39.0% / 36.2%
202018.4% / 16.3%48.6% / 45.5%
202128.7% / 26.4%27.4% / 25.1%
2022-18.2% / -19.8%-32.6% / -33.9%
202326.3% / 24.1%55.1% / 52.8%
202415.0% / 13.2%20.5% / 18.7%

成長率の平均では、QQQが約20.3%、VOOが約12.3%。ただし、QQQの騰落率の変動幅は大きく、リスクも高いです。たとえば、2022年の金利上昇でハイテク株が売られ、QQQはVOOの約2倍の下落率を記録。

VOOとQQQのセクター構成比較

ぽこ

VOOとQQQの中身をセクターで分解! どんな業界に投資してるか丸わかりです!

セクターVOO(割合)QQQ(割合)
情報技術29.5%50.2%
金融13.1%0.0%
ヘルスケア12.0%6.8%
一般消費財10.2%17.5%
資本財8.5%1.5%
通信サービス8.8%15.8%
エネルギー4.0%0.0%
その他13.9%8.2%

VOOは情報技術が最大ですが、金融やヘルスケア、エネルギーなど多様なセクターに分散。特定の業界の不調が全体に与える影響を抑えられます。

対して、QQQは情報技術が約半分を占め、アップル、マイクロソフト、NVIDIAなどテック大手が主役。通信サービス(グーグル、メタ)や一般消費財(アマゾン)も多いですが、金融やエネルギーはほぼゼロ。ハイテクの成長に賭ける構造です。

セクター構成から、VOOはバランス型、QQQは成長特化型といえます。

VOOとQQQの構成銘柄比較

ぽこ

VOOとQQQの主要銘柄をズラリ紹介! どんな企業に投資するのか、これでハッキリです!

VOOはS&P500の約500社、QQQはナスダック100の約100社に投資。主要銘柄トップ5を比較します。

銘柄VOO(割合)QQQ(割合)
アップル6.5%12.0%
マイクロソフト6.2%11.5%
アマゾン3.5%7.0%
NVIDIA3.0%6.5%
アルファベット2.0%5.0%

VOOは500社に分散し、トップ5の合計割合は約21%。アップルやマイクロソフトは含まれますが、金融(JPモルガン)、ヘルスケア(ジョンソン・エンド・ジョンソン)、エネルギー(エクソンモービル)などもカバー。特定の銘柄やセクターへの依存度が低く、安定性が高いです。

QQQは上位銘柄への集中度が高く、トップ5で約42%を占めます。特にアップルとマイクロソフトだけで約23%。テック大手への重点投資が、QQQの高いリターンの源泉です。ただし、NVIDIAやアマゾンの株価変動が全体に与える影響も大きく、ボラティリティが高め。金融やエネルギー銘柄はほぼ含まれません。

VOOとQQQに投資した場合の成長率シミュレーション比較

ぽこ

50年後の資産を大胆予測! VOO、QQQ、両方投資のパターンでシミュレーションします!

100万円をVOO、QQQ、またはVOOとQQQに50:50で投資した場合、5年ごとにどうなるか。過去の年平均リターン(VOO: 12%、QQQ: 17%)を基に、配当再投資、税金・手数料除外で計算します。

年数VOO(円)QQQ(円)VOO+QQQ(円)
5年1,800,0002,100,0001,950,000
10年3,200,0004,500,0003,850,000
15年5,800,0009,200,0007,500,000
20年10,200,00018,500,00014,350,000
25年18,000,00037,500,00027,750,000
30年31,800,00076,000,00053,900,000
35年56,200,000154,000,000105,100,000
40年99,300,000312,000,000205,650,000
45年175,500,000632,000,000403,750,000
50年310,000,0001,280,000,000795,000,000

QQQ単独は、ハイテクの成長力を反映し、50年で12億円超という驚異的な資産増。VOO単独も3億円超と十分な成果ですが、QQQの爆発力には及びません。しかし、VOO+QQQの組み合わせは、QQQの成長性とVOOの安定性を両取りし、約8億円に到達。リスクを抑えつつ高いリターンを狙えるバランスが魅力です。

長期では複利効果が資産を大きく膨らませますが、QQQはボラティリティが高いため、途中の下落に耐えるメンタルが必要です。VOO+QQQは、両者の強みを活かし、リスクとリターンのバランスを取る賢い選択肢といえます。

VOOとQQQの配当比較

ぽこ

配当のタイミングと金額を月単位でチェック! VOOとQQQの配当実績を円でまとめます!

VOOとQQQは配当金を年4回支払いますが、タイミングや金額は異なります。VOOの配当利回りは約1.3%、QQQは約0.5%。2024年の実績を基に、1株あたりの配当金を円(1ドル=150円で換算)で表にまとめました。

VOO(円/株)QQQ(円/株)
1月00
2月00
3月15045
4月00
5月00
6月16550
7月00
8月00
9月16048
10月00
11月00
12月17052

VOOは1株あたり年間約645円、QQQは約195円の配当。VOOの配当は金額が多く、安定したキャッシュフローを求める投資家に適しています。支払いタイミングは3月、6月、9月、12月でほぼ固定。QQQは配当額が少ないものの、ハイテク企業の成長性を考慮すれば、配当より値上がり益を重視する投資家向けです。

VOOとQQQに投資した場合の配当金シミュレーション比較

ぽこ

配当金を長期で再投資したらどうなる? VOOとQQQの配当シミュレーションです!

配当再投資の効果を、VOOとQQQで比較します。100万円を投資し、配当を再投資した場合の30年間の資産増をシミュレーション。VOOの配当利回り1.3%、QQQは0.5%、年平均リターン(VOO: 12%、QQQ: 17%)、1ドル=150円で計算します。

年数VOO(円)QQQ(円)
5年1,850,0002,120,000
10年3,300,0004,600,000
15年6,000,0009,500,000
20年10,800,00019,200,000
25年19,500,00039,000,000
30年35,000,00079,000,000

VOOは配当額が多いため、早期のキャッシュフロー増加が顕著。30年で3500万円は、安定した成長を示します。QQQは配当額が少ないものの、株価の成長力が大きく、30年で7900万円に到達。配当再投資により、QQQの複利効果がより顕著です。

VOOとQQQ、おすすめは?

観点VOOQQQ
リスク許容度◎ 低リスク、安定性重視△ 高ボラティリティ、ハイリスク
投資期間◎ 短期~長期まで幅広く対応◎ 長期投資で成長性発揮
コスト◎ 経費率0.03%で超低コスト○ 経費率0.20%でやや高め
分散性◎ 500社、幅広いセクター△ 100社、ハイテク偏重
配当重視○ 利回り1.3%で安定配当△ 利回り0.5%で配当は少なめ

リスク許容度では、VOOが低ボラティリティで初心者や保守的な投資家に最適QQQはハイテク依存で変動が大きく、リスクを取れる投資家向け。投資期間では、VOOは短期でも安定、QQQは20年以上の長期で真価を発揮。コスト面ではVOOの経費率が圧倒的に低く、長期投資の負担が少ないです。分散性はVOOが幅広い業界をカバーし、QQQはハイテクに偏ります。配当を求めるならVOO、成長を重視するならQQQが適しています。

FAQ(よくある質問)

Q
VOOとQQQ、初心者におすすめは?
A

VOOが初心者におすすめです。S&P500指数に連動し、約500社に分散投資するためリスクが抑えられます。経費率0.03%と低コストで、価格変動もQQQより穏やか。たとえば、2022年の市場下落時、VOOはQQQより損失が小さかったです。初めての投資でも安心して始められ、長期で安定した成長が期待できます。QQQはハイテク依存度が高く、値動きが大きいため、市場に慣れた投資家向けです。

Q
QQQのハイテク依存はリスク?
A

QQQは情報技術セクターが約50%を占め、ハイテク依存度が高いです。このため、ハイテク不調時の下落リスクは顕著。2022年の金利上昇局面では、QQQがVOOより大きく下落しました。しかし、長期ではAIやクラウドの成長でハイテクが市場を牽引。リスクを取れる投資家なら、QQQの成長性は魅力的です。リスクを抑えたい場合は、VOOとの組み合わせも有効です。

Q
配当再投資は必要?
A

配当再投資は長期投資で資産を増やす強力な手段です。VOOの配当利回りは約1.3%、QQQは0.5%ですが、再投資で複利効果が働きます。たとえば、VOOで30年再投資すると、配当だけで資産が大きく膨らみます。QQQは配当が少ない分、株価成長が補います。短期では効果が小さいですが、20年以上の長期投資なら再投資が大きな差を生みます。

Q
VOOとQQQ、両方買うのはあり?
A

VOOとQQQを両方買うのは賢い選択です。VOOの安定性とQQQの成長性を組み合わせ、リスクとリターンのバランスが取れます。たとえば、50:50で投資すると、ハイテク不調時もVOOが下支えし、テックブームではQQQが牽引。シミュレーションでは、30年で両方投資が単独より安定した成果を上げます。自分のリスク許容度に応じて割合を調整しましょう。

Q
どのタイミングで買うべき?
A

市場のタイミングを完璧に予測するのは困難です。VOOやQQQは長期投資向けなので、定期積立(ドルコスト平均法)がおすすめ。毎月一定額を投資することで、価格の上下を平均化し、高値掴みのリスクを軽減。たとえば、2022年の下落局面でも積立を続けた投資家は、2023年の回復で利益を得ました。長期目線でコツコツ投資が成功の鍵です。

Q
経費率の差はどれくらい影響?
A

VOOの経費率0.03%に対し、QQQは0.20%とやや高め。30年投資で100万円を運用した場合、VOOのコストは約9,000円、QQQは約60,000円。差額は長期で数十万円に広がる可能性も。ただし、QQQの高いリターンがコストを上回る場合もあります。コストを重視するならVOO、成長性を優先するならQQQの経費率は許容範囲といえます。

Q
市場環境で選び方は変わる?
A

市場環境でVOOとQQQの有利さが変わります。金利上昇やハイテク不調時(例:2022年)は、VOOの金融やエネルギーセクターが支え、安定性が光ります。逆に、AIやテックブーム(例:2020年)では、QQQのハイテク集中がリターンを押し上げます。市場動向を読み、VOOで守りを固めるか、QQQで攻めるかを判断。両方投資でリスク分散も有効です。

まとめ

VOOとQQQは、米国の成長を捉える強力なETFです。VOOはS&P500に連動し、低コストと安定性で幅広い投資家に支持されています。QQQはナスダック100に連動し、ハイテクの成長力で高いリターンを狙える一方、ボラティリティも高め。過去20年ではQQQがリターンをリードしましたが、市場環境や投資期間で優劣が変わります。

長期投資なら、QQQの成長性、VOOの安定性、または両方の組み合わせが有効。配当再投資を活用し、複利効果を最大化する戦略もおすすめです。自分のリスク許容度や目標に合わせて、最適なETFを選びましょう。

執筆者:ぽこ

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。

タイトルとURLをコピーしました