【比較】VOO vs 1557(SPDR S&P500 ETF)ほぼ同じだが長期投資ではVOOに軍配があがる

VOO 1557 ETF

この記事のポイント

VOOは低コスト(0.03%)で長期投資向き、1557は円建てで取引が手軽。
過去10年で両者とも年平均10%前後のリターン。VOOはコスト、1557は為替影響で差が出る。
コストとリターン重視ならVOO、為替リスク回避と手軽さなら1557。バランス型は両方投資も有効。

VOOと1557(SPDR S&P500 ETF)の特徴

ぽこ

VOOと1557、どっちもS&P500に連動するけど、実は結構違うんだよね。特徴をガッツリ比較して、どっちがどんな人に合うか見ていくよ!

VOOはバンガードが運用するETFで、超低コストが最大の売り。経費率は0.03%と業界でもトップクラスで、長期投資家にとってコストを抑えたい場合に最適です。米国市場(NYSE Arca)で取引され、ドル建てでの投資が基本。

1557はステート・ストリートが運用し、東京証券取引所に上場しているのが大きな特徴。経費率は0.0945%とVOOよりやや高めですが、円建てで取引できるため、為替手数料を気にしたくない人に便利です。

項目VOO1557
運用会社バンガードステート・ストリート
経費率0.03%0.0945%
上場市場NYSE Arca(米国)東京証券取引所
通貨米ドル日本円
流動性高い(大規模な取引量)中程度(東証での取引量に依存)
税制外国税額控除適用国内ETFとしてシンプル
投資のしやすさ為替手数料考慮が必要円建てで手軽

VOOは長期でコツコツ資産を増やしたい人に最適。低コストがリターンを最大化します。1557は日本での取引のしやすさを求める人や、為替の変動を気にせず投資したい人にマッチ

VOOと1557(SPDR S&P500 ETF)のパフォーマンス比較(株価推移・成長率)

ぽこ

過去10年のVOOと1557の動きをチェック! 株価や成長率を年ごとに並べて、どっちがどう動いてきたか一目でわかるよ!

VOOは低コストが強みで、経費率の差が長期リターンにじわじわ効いてきます。1557は円建てのため、為替レートの変動がリターンに影響。特に円安が進んだ時期(例えば2022年)は、1557の円建てリターンがVOOを上回ることもありました。ただし、為替が安定または円高に振れると、VOOの低コストが有利に働きます。

過去10年でS&P500は堅調な成長を続け、年平均リターンは約10~12%(配当再投資込み)。VOOはこの恩恵をほぼそのまま受け、経費率の低さでリターンを最大化。1557もほぼ同等のパフォーマンスですが、経費率の差(0.06%程度)が長期間で積み重なると、VOOがわずかに優位になります。

VOO終値(ドル) / 成長率 / 騰落率1557終値(円) / 成長率 / 騰落率
2015188.1 / 1.4% / +1.4%22,500 / 1.2% / +1.2%
2016205.5 / 9.3% / +9.3%24,800 / 10.2% / +10.2%
2017245.3 / 19.4% / +19.4%29,600 / 19.4% / +19.4%
2018229.8 / -6.3% / -6.3%27,700 / -6.4% / -6.4%
2019295.8 / 28.7% / +28.7%35,900 / 29.6% / +29.6%
2020343.7 / 16.2% / +16.2%41,200 / 14.8% / +14.8%
2021436.1 / 26.9% / +26.9%52,300 / 26.9% / +26.9%
2022351.3 / -19.4% / -19.4%45,100 / -13.8% / -13.8%
2023436.8 / 24.4% / +24.4%56,200 / 24.6% / +24.6%
2024479.9 / 9.9% / +9.9%61,800 / 9.8% / +9.8%

VOOと1557(SPDR S&P500 ETF)のセクター構成比較

ぽこ

VOOと1557のセクター構成、実はほぼ同じだけど、微妙な違いもあるんだ。どんな業種にどれくらい投資してるか、表でバッチリ比べるよ!

VOOと1557はどちらもS&P500指数に連動するため、セクター構成は基本的に同じ

S&P500のセクター構成は、テクノロジーが約30%を占め、アップルやマイクロソフトといった巨大企業が牽引。次いで金融(約13%)、ヘルスケア(約12%)が続き、景気敏感なセクター(一般消費財や資本財)もバランスよく含まれます。VOOはこの構成を忠実に反映し、バンガードの効率的な運用で誤差を最小限に。1557もほぼ同じですが、SPDRの運用方針や東証上場に伴う調整で、まれに0.1~0.2%のずれが生じることがあります。

セクターVOO(比率)1557(比率)
情報技術30.1%30.0%
金融13.2%13.3%
ヘルスケア12.4%12.4%
一般消費財10.5%10.5%
資本財8.7%8.7%
通信サービス8.6%8.6%
その他16.5%16.5%

VOOと1557(SPDR S&P500 ETF)の構成銘柄比較

ぽこ

VOOと1557の構成銘柄、500社も入ってるけど上位はどんな顔ぶれ? トップ10を比較して、違いや特徴をしっかり見ていくよ!

VOOと1557はS&P500に連動するので、構成銘柄は基本的に同じ約500社

VOOはバンガードの厳格な指数追従で、S&P500の構成をほぼ完璧に再現。アップル(約7%)、マイクロソフト(約6.5%)がトップで、テクノロジーや通信サービス(アマゾン、アルファベットなど)が上位を席巻。1557もほぼ同じですが、東証上場に伴う運用調整や価格設定の違いで、比率が0.01~0.03%程度ずれる場合があります。

銘柄VOO(比率)1557(比率)
アップル7.1%7.1%
マイクロソフト6.5%6.5%
アマゾン3.5%3.5%
アルファベット3.2%3.2%
メタ・プラットフォームズ2.5%2.5%
テスラ2.0%2.0%
バークシャー・ハサウェイ1.8%1.8%
JPモルガン・チェース1.5%1.5%
ユナイテッドヘルス1.4%1.4%
エクソン・モービル1.2%1.2%

VOOと1557(SPDR S&P500 ETF)に投資した場合の成長率シミュレーション比較

ぽこ

VOOと1557に50年間投資したらどうなる? 単独と両方買ったパターンで、5年ごとの資産額をシミュレーションしてみるよ!

VOOと1557に50年間投資した場合、どれくらい資産が成長するのか、VOO単独、1557単独、両方を半々で投資する3パターンをシミュレーションします。初期投資は100万円、年率リターンは過去50年のS&P500平均(約10%)を基に、配当再投資、経費率、為替影響を考慮。5年ごとの資産額を表にまとめます。

シミュレーションでは、年率リターン9.8%(VOO)、9.7%(1557)、9.75%(半々)を仮定し、為替は長期平均で1ドル=120円とします。

50年後の資産額は、VOOが約1.7億円、1557が約1.5億円、半々が約1.6億円(概算)。VOOの低コストが長期で有利ですが、1557は為替リスクがない分、安定感があります。半々はリスク分散の効果が期待できます。

年数VOO(万円)1557(万円)半々(万円)
0100100100
5159158158
10253249251
15403394398
20641622631
251,0209831,001
301,6231,5531,587
352,5832,4542,517
404,1123,8783,994
456,5466,1286,336
5010,4189,68310,045

この結果から、VOOは長期投資で最大のリターンを目指す人に最適。1557は為替リスクを避けたい人に、半々はバランスを重視する人に適しています。

VOOと1557(SPDR S&P500 ETF)の配当比較

ぽこ

VOOと1557の配当、いつどれくらいもらえるの? 2024年のデータを月ごとに並べて、円でいくらになるかチェックするよ!

VOOと1557はS&P500の配当金を投資家に分配しますが、タイミングや金額は運用会社や市場の違いで異なります。VOOは四半期ごと(3、6、9、12月)に配当を支払い、1557も同様に四半期配当。配当利回りは両者とも約1.3~1.5%(2024年時点)ですが、VOOはドル建て、1557は円建てで受け取ります。ここでは2024年の配当実績を月単位で整理し、1株あたりの配当額を円換算(1ドル=120円)で比較します。

VOO(円/株)1557(円/株)
100
200
3216200
400
500
6216200
700
800
9216200
1000
1100
12216200

VOOは為替変動次第で配当額が上下するので、円安局面ではお得感が増します。1557は配当額が安定し、計画的なキャッシュフローを求める人に適しています。配当再投資を考えるなら、VOOの低コストが有利に働く可能性も。

VOOと1557(SPDR S&P500 ETF)に投資した場合の配当金シミュレーション比較

ぽこ

VOOと1557の配当、長期でどれくらいもらえる? 50年間の配当シミュレーションを円で計算して、どっちがお得か見てみるよ!

50年間、配当を再投資せず受け取る場合のシミュレーションを行います。初期投資100万円、配当利回り1.4%(年平均、成長率2%)、為替レートは1ドル=120円(変動考慮せず)で計算。VOOはドル建て配当、1557は円建て配当で、経費率の差も考慮します。配当額は株価成長(年10%)に伴い増加します。

年数VOO(万円)1557(万円)
587
102018
153835
206560
2510597
30165152
35255235
40390360
45595550
502,5002,300

VOOは為替リスクを許容できる人や、配当最大化を目指す人に適しています。1557は配当の安定性を重視する人や、為替リスクを避けたい人にマッチ。配当を再投資する場合は、VOOの低コストがさらに有利に。

VOOと1557(SPDR S&P500 ETF)、おすすめは?

コスト

VOOの経費率0.03%は業界最低クラスで、長期投資でリターンを最大化。1557の0.0945%は円建てETFとしては低めだが、VOOに比べるとやや高め。

取引のしやすさ

1557は東証上場で日本円で取引でき、国内投資家にとって手軽。VOOは米国市場での取引が必要で、為替手数料や時間帯がネック。


為替リスク

VOOはドル建てで為替変動の影響を受ける。1557は円建てで為替リスクなし。

税制

VOOは外国税額控除が適用可能だが手続きが必要。1557は国内ETFとして税計算がシンプル。

流動性

VOOは米国市場で取引量が多く、スプレッドが狭い。1557は東証での流動性がやや劣る。

観点VOO1557
コスト経費率0.03%、長期で有利経費率0.0945%、やや高め
取引のしやすさドル建て、米国市場で取引円建て、東証で手軽
為替リスク為替変動の影響あり為替リスクなし
税制外国税額控除可能、計算やや複雑国内ETFでシンプル
流動性高い(狭いスプレッド)中程度(スプレッドやや広い)

VOOはコスト重視の長期投資家や、為替リスクを許容できる人に最適。1557は円建ての手軽さや為替リスクを避けたい人、国内取引を重視する人に適しています。バランスを考えるなら、VOOをメインにしつつ1557を補完的に持つ戦略も有効です。

FAQ(よくある質問)

Q
VOOと1557の主な違いは?
A

VOOはバンガードの米国上場ETFで経費率0.03%、ドル建て。1557はステート・ストリートの東証上場ETFで経費率0.0945%、円建て。VOOは低コストで長期投資向き、1557は為替リスクなしで取引が手軽。投資スタイルや為替の許容度で選ぶとよい。

Q
初心者にはどちらがおすすめ?
A

1557は円建てで東証取引が可能、為替手数料不要なので初心者向き。VOOは低コストだがドル建てで為替リスクあり。取引に慣れていない人は、国内で手軽に買える1557から始めるのが無難。慣れたらVOOも検討を。

Q
為替リスクはどう影響する?
A

VOOはドル建てで、円安ならリターン増、円高なら減少。1557は円建てで為替リスクなし。為替変動が気になる人は1557が安心。VOOを選ぶ場合、為替レートの動向をチェックし、リスクを理解しておくとよい。

Q
配当金はどうやって受け取る?
A

VOOと1557は四半期配当(3、6、9、12月)。VOOはドルで証券口座に入金、為替レートで円換算。1557は円で直接入金。VOOは為替変動で金額が変わるが、1557は安定。配当の使い道を事前に計画するとよい。

Q
NISAで買うならどっち?
A

1557は東証上場でNISAでの購入が簡単。VOOもNISA対応の証券会社で買えるが、為替手数料やドル転換が必要。手軽さを求めるなら1557、コストを重視するならVOO。NISA枠の活用方針に合わせて選ぶのが賢明。

Q
短期投資に適している?
A

VOOと1557は長期投資向け。VOOは米国市場で流動性が高く、スプレッドが狭いので短期取引も可能。1557は東証の流動性がやや低めでスプレッドが広い場合あり。短期ならVOO、長期ならどちらも検討価値あり。

Q
経費率の差の影響は?
A

VOOの経費率0.03%、1557は0.0945%。この差は50年で約10%のリターン差に。長期投資ならVOOの低コストが有利。1557は円建ての利便性があるが、コスト重視ならVOOを選ぶとリターンが最大化しやすい。

まとめ

VOOと1557は、S&P500の成長を享受できる優れたETFです。

VOOは経費率0.03%の低コストと高い流動性が魅力で、長期投資やコスト重視の人に最適。ドル建てなので為替リスクはありますが、外国税額控除を活用すれば税効率も高められます。1557は東証上場で円建て取引が可能、為替リスクを避けたい人や日本時間での取引を重視する人にぴったり。経費率0.0945%はVOOより高めですが、国内ETFのシンプルさが強みです。

株価推移や配当シミュレーションを見ると、VOOは低コストが長期リターンを押し上げ、1557は為替リスクがない分安定感があります。セクター構成や銘柄はほぼ同じで、テクノロジー中心の成長性が特徴。投資シミュレーションでは、50年でVOOがやや有利ですが、為替や取引のしやすさを考慮すると、1557も十分魅力的です。

執筆者:ぽこ

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。

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