ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)どっちに投資するべきか?過去リターンから将来性を比較

BTC vs XRP 投資

この記事の3ポイント要約

  • 過去10年の実績では、ビットコインは安定成長、リップルは一部の年で超高リターンを記録
  • ビットコインは発行上限による希少性があり、デジタル資産としての地位が盤石
  • リップルはリップル社による明確な事業戦略があり、金融機関の実需が価格の支えとなる
執筆者:ぽこ

投資歴は数十年。数々の市場の暴落と回復の経験から、インデックス投資を中心にしつつ、道楽で個別株への投資をするコアサテライト戦略で運用するのが基本スタイル。焦らずにのんびりゆったり資産形成中。

BTCとXRP、どちらがリターンが大きいか(過去実績をもとにシミュレート)

過去実績を元にした場合、どちらが儲かるか?
  • 【直近1年の平均リターンベースでは】BTCのほうがリターンが大きい
  • 【直近5年の平均リターンベースでは】BTCのほうがリターンが大きい
  • 【直近10年の平均リターンベースでは】BTCのほうがリターンが大きい

ビットコインとリップルを比較すると、過去の推移ではビットコインの安定した上昇が目立ちますが、リップルは特定の時期に爆発的なリターンを記録する性質があります。これら2つの銘柄について、過去1年、5年、10年の平均年利を算出し、100万円を投資したと想定して20年間のシミュレーションを行いました

パターン1:直近1年の平均リターンを適用した場合

パターン1:直近1年の平均リターンを適用した場合
運用年数ビットコイン(年利145%)リップル(年利40%)
01,000,0001,000,000
592,541,0005,378,000
108,563,890,00028,925,000
15792,509,000,000155,568,000
2073,339,000,000,000836,682,000

パターン2:直近5年の平均リターンを適用した場合

パターン2:直近5年の平均リターンを適用した場合
運用年数ビットコイン(年利60%)リップル(年利25%)
01,000,0001,000,000
510,486,0003,051,000
10109,951,0009,313,000
151,152,922,00028,421,000
2012,089,258,00086,736,000

パターン3:直近10年の平均リターンを適用した場合

パターン3:直近10年の平均リターンを適用した場合
運用年数ビットコイン(年利95%)リップル(年利80%)
01,000,0001,000,000
527,513,00018,895,000
10756,964,000357,046,000
1520,826,000,0006,746,654,000
20572,995,000,000127,482,000,000

BTCとXRPの特徴

ビットコインとリップルは、設計思想から運用の仕組みまで完全なる対極に位置しています。ビットコインは中央管理者が存在しない非中央集権的なデジタル資産を目指していますが、リップルはリップル社という明確な主体が存在し、銀行間決済の効率化という実用性に特化しています。このため、ビットコインは個人や機関投資家の資産保存として、リップルは金融機関のインフラとしての側面が強いです。

比較項目ビットコイン(BTC)リップル(XRP)
運用開始20092012
管理主体なし(非中央集権)リップル社(中央集権的)
発行上限21,000,000100,000,000,000
コンセンサスProof of WorkXRP Ledger Consensus
送金速度10分から60分3秒から5秒
送金手数料高め(混雑による)極めて安い
主な用途価値の保存・決済国際送金のブリッジ通貨
発行状況マイニングによる新規発行発行済(一部ロックアップ)
主要提携先なし(自律的分散)世界中の金融機関(SBI等)
Google Finance

BTCとXRPの騰落率比較

過去10年間の騰落率を見ると、両銘柄ともに非常に激しい変動を繰り返してきたことが分かります。ビットコインは年を追うごとに市場が成熟し、マイナス幅が抑えられる傾向にありますが、リップルは裁判や規制の影響を強く受けるため、単年で数倍になる年もあれば、大きく落ち込む年もあります

BTCとXRPの騰落率比較
ビットコイン(%)リップル(%)
201535-32
2016125-2
20171,31836,018
2018-73-84
201994-45
202030512
202160277
2022-64-59
202315581
202414542
騰落率とは

ある一定期間の間に「何パーセント上昇または下落したか」を示す割合で、投資対象のパフォーマンスやリスク判断をするために使用されます。

BTCとXRPに投資した場合の成長率シミュレーション比較

初期投資額100万円を想定し、ビットコイン単体、リップル単体、そして両方に50万円ずつ分散投資した場合の20年間の推移を算出しました。年利はビットコイン20%、リップル15%という現実的な期待値で設定しています。ビットコインは安定して資産を積み上げますが、リップルも一定の利回りを維持すれば大きな原動力となります。分散投資パターンは、どちらか一方が停滞した際のリスクヘッジとして機能しつつ、長期的に着実な資産形成を狙うバランス重視の結果を示しています。

BTCとXRPに投資した場合の成長率シミュレーション比較
経過年BTC単体(100万)XRP単体(100万)折半保有(各50万)
11,200,0001,150,0001,175,000
21,440,0001,322,0001,381,000
31,728,0001,520,0001,624,000
42,073,0001,749,0001,911,000
52,488,0002,011,0002,249,000
62,985,0002,313,0002,649,000
73,583,0002,660,0003,121,000
84,299,0003,059,0003,679,000
95,159,0003,517,0004,338,000
106,191,0004,045,0005,118,000
117,430,0004,652,0006,041,000
128,916,0005,350,0007,133,000
1310,699,0006,152,0008,425,000
1412,839,0007,075,0009,957,000
1515,407,0008,137,00011,772,000
1618,488,0009,357,00013,922,000
1722,186,00010,761,00016,473,000
1826,623,00012,375,00019,499,000
1931,947,00014,231,00023,089,000
2038,337,00016,366,00027,351,000

BTCとXRP、どっちがおすすめ?

ビットコインとリップル、どちらが優れているかは投資家のリスク許容度と目的で決まります。ビットコインは資産の安全性や希少性を重視する人に向いており、主要国のETF承認など信頼性は抜群です。一方、リップルは送金技術としての実需に基づく成長に期待する人に向いています。

観点ビットコイン(BTC)リップル(XRP)おすすめのタイプ
安全性・信頼性非常に高い企業の状況に左右される守りを重視ならBTC
リターン期待値安定した上昇一時的な急騰の可能性爆発力を狙うならXRP
市場の普及度通貨としての認知決済インフラとしての認知一般層はBTC、実需派はXRP
規制リスクほぼ解消済み一部地域で不透明安心感を買うならBTC
投資のしやすさ非常に容易非常に容易どちらも国内取引所で購入可能

FAQ(よくある質問)

Q
リップルの価格がビットコインを超えることはありますか?
A

発行枚数の違いが大きいため、1単位あたりの価格がビットコインを上回ることは現実的ではありません。時価総額で比較することが重要ですが、現在はビットコインが圧倒的な首位を維持しています。

Q
どちらが将来、決済で普及しますか?
A

役割が分かれています。ビットコインは高額な資産移動や価値保存、リップルは銀行間の高速かつ安価な国際送金に特化して普及していくと考えられます。

Q
リップル社が倒産したらXRPはどうなりますか?
A

XRPはオープンソースの技術であり、リップル社がなくなっても存在し続けます。ただし、開発の主導権や提携関係が失われるため、価格には多大な悪影響が出る可能性が非常に高いです。

Q
初心者はビットコインだけで良いですか?
A

リスクを最小限にしたいならビットコインのみでも十分です。ただ、仮想通貨特有の大きな利益を経験したいのであれば、リップルのような他の銘柄を1割から2割程度混ぜるのが一般的です。

Q
半減期はどちらに影響しますか?
A

ビットコインには約4年に1度の半減期があり、供給量が減るため価格上昇の要因となります。リップルに半減期はありませんが、ビットコインの上昇につられて市場全体が底上げされる恩恵を受けることが多いです。

まとめ

ビットコインとリップルは、それぞれが持つ役割と魅力が全く異なります。ビットコインはデジタル資産としての安定感と信頼を築きリップルは実社会の送金問題を解決する実務的な価値を磨いています。シミュレーションからもわかる通り、どちらも長期的に見れば魅力的なリターンを生む可能性を秘めていますが、値動きの性質は異なります。一方に全額を投じるのではなく、それぞれの特性を理解した上で、バランスよく保有することが投資の不安を払拭する最善の道となるでしょう。

執筆者:ぽこ

投資歴は数十年。数々の市場の暴落と回復の経験から、インデックス投資を中心にしつつ、道楽で個別株への投資をするコアサテライト戦略で運用するのが基本スタイル。焦らずにのんびりゆったり資産形成中。

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