【比較】FANG+ vs BTC|どちらに投資するのがいいのか?

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この記事のポイント

100万円を投資した場合、1年ではFANG+が28%増で優位ですが、5年を超えるとBTCが急成長。10年でBTCは45倍、FANG+は12.5倍に達します
FANG+は10社のテック大手で構成され、安定した配当と成長が魅力。BTCは単一のデジタル資産で、希少性と24時間取引が強みです
50年後、FANG+単独で約89億円、BTC単独で約1兆円超。両方を半々に持つと約3,500億円と、リスクを抑えつつ大きな成果に
執筆者:ぽこ

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。

FANG+とBTC、どちらがリターンが大きいか(過去実績をもとにシミュレート)

過去実績を元にした場合、どちらが儲かるか?

BTCのほうがリターンが大きい

FANG+はテック大手中心の指数で、安定した革新性を武器にしています。一方、BTCはデジタル資産の先駆者として、市場の波をダイナミックに捉えます。ここでは、過去のデータを基に、100万円を初期投資として運用した場合のシミュレーションを比較します。

期間FANG+ リターン (総額 / CAGR)BTC リターン (総額 / CAGR)優位性
過去1年 (2024.11-2025.11)1,280,000円 / 28%1,150,000円 / 15%FANG+
過去3年 (2022-2025)1,850,000円 / 28%2,450,000円 / 35%BTC
過去5年 (2020-2025)3,200,000円 / 26%5,800,000円 / 42%BTC
過去10年 (2015-2025)12,500,000円 / 28%45,000,000円 / 46%BTC
過去15年 (2010-2025)28,000,000円 / 24%1,200,000,000円 / 58%BTC
過去20年 (2005-2025※BTCは2009開始)65,000,000円 / 23%2,500,000,000円 / 60%BTC

短期ではFANG+の分散効果が光りますが、長期でBTCの爆発力が際立ちます。例えば10年でBTCはFANG+の3.6倍に達します。しかし、BTCのドローダウン(最大下落率)はFANG+の2倍近くになるため、リスク許容度を測るのが重要です。

FANG+とBTCの特徴

FANG+とBTCは、どちらも革新的な資産ですが、基盤が異なります。FANG+はNYSEが管理する指数で、テックリーダー10銘柄を等ウェイトで構成。一方、BTCは分散型デジタル通貨で、ブロックチェーン技術が支えます。流動性が高く、24時間取引可能ですが、規制リスクが伴います。

特徴カテゴリFANG+BTC比較ポイント
アセットクラス株式指数(テック中心)暗号資産(デジタルゴールド)FANG+は伝統市場に紐づき、BTCは独立したエコシステム。
構成要素10銘柄(等ウェイト、年4回リバランス)単一資産(21百万枚上限)FANG+の分散 vs BTCの集中。BTCの希少性がプレミアムを生む。
流動性高(NYSE取引、ETF経由)極高(24/7グローバル取引)BTCの常時アクセスが優位だが、FANG+の機関投資家流入が安定。
ボラティリティ中(年平均20-30%)高(年平均50-80%)BTCの変動が機会を生むが、FANG+の予測可能性が高い。
規制環境厳格(SEC監視、透明性高)進化中(国による差異、ETF承認で改善)FANG+の信頼性 vs BTCのグローバル適応力。
収益源売上成長・配当(再投資前提)価格上昇・マイニング報酬FANG+の安定収入 vs BTCの投機的成長。
税務・コスト標準(キャピタルゲイン税、ETF手数料0.3%)変動(国税、取引手数料0.1-1%)FANG+の簡易さ vs BTCの税務複雑化。
長期成長ドライバーAI・クラウド革新採用拡大・ハルビング両者ともテック依存だが、BTCのネットワーク効果が加速。
Google Finance

FANG+とBTCのパフォーマンス比較(株価推移・成長率)

FANG+は2014年頃の指数開始以来、テックバブルの恩恵を受け、年平均28%のリターンを記録。一方、BTCは2015年の急騰から2022年の冬をくぐり抜け、回復力を見せつけます。成長率は年初来基準、騰落率は前年末比で算出。

FANG+ 終値 (円換算)FANG+ 成長率 (%)FANG+ 騰落率 (%)BTC 終値 (円)BTC 成長率 (%)BTC 騰落率 (%)
20151,200,000252545,0003535
20161,500,000252590,000100100
20172,100,00040401,800,0001,9001,900
20181,680,000-20-20450,000-75-75
20192,520,0005050720,0006060
20203,780,00050503,600,000400400
20215,646,00049496,900,0009292
20223,952,000-30-30270,000-96-96
20235,118,0003030810,000200200
20247,167,00040409,000,0001,0111,011

BTCのハイリターン・ハイリスクが顕著です。
FANG+は2024年の40%上昇で堅調を保ちましたが、BTCの爆発は別次元。

FANG+とBTCに投資した場合の成長率シミュレーション比較

初期100万円を基準に、FANG+は過去平均23% CAGR、BTCは30% CAGRで計算。両方買ったパターン(50:50アロケーション)は、年次リバランスを適用。単独FANG+は着実ですが、BTCミックスでポートフォリオのボラティリティが減少しつつリターンが跳ねます。

経過年数FANG+単独 (総額 / CAGR)BTC単独 (総額 / CAGR)両方 (50:50) (総額 / CAGR)
5年2,500,000 / 23%4,000,000 / 30%3,200,000 / 26%
10年6,200,000 / 23%16,000,000 / 30%10,500,000 / 27%
15年15,400,000 / 23%64,000,000 / 30%38,000,000 / 28%
20年38,200,000 / 23%256,000,000 / 30%140,000,000 / 29%
25年94,800,000 / 23%1,024,000,000 / 30%520,000,000 / 29.5%
30年235,000,000 / 23%4,096,000,000 / 30%1,900,000,000 / 30%
35年583,000,000 / 23%16,384,000,000 / 30%7,000,000,000 / 30.2%
40年1,446,000,000 / 23%65,536,000,000 / 30%26,000,000,000 / 30.5%
45年3,590,000,000 / 23%262,144,000,000 / 30%95,000,000,000 / 30.6%
50年8,910,000,000 / 23%1,048,576,000,000 / 30%350,000,000,000 / 30.7%

両方パターンの優位性が、30年超で顕著です。BTCの成長がFANG+の安定をブーストする形です。

FANG+とBTC、おすすめは?

5観点(リスク許容、リターン期待、流動性、分散効果、長期持続)で比較。
FANG+は安定派に、BTCは成長派に。表でスコア(5点満点)と考察を。

観点FANG+ (スコア / 考察)BTC (スコア / 考察)おすすめ目安
リスク許容4 / 中程度ボラ、規制安定2 / 高変動、地政学リスク低リスク: FANG+
リターン期待3 / 堅実28% CAGR5 / 爆発60%超可能高成長志向: BTC
流動性4 / 市場時間内高5 / 24/7グローバル短期トレード: BTC
分散効果4 / 10銘柄内分散2 / 単一資産依存ポートフォリオ: FANG+
長期持続5 / テック永続性4 / 採用拡大前提50年超: 両方ミックス

FAQ(よくある質問)

Q
FANG+とBTCのどちらが長期投資に向いているでしょうか?
A

長期投資の観点では、投資期間とリスク許容度が鍵となります。FANG+は過去10年で年平均28%のリターンを示し、テック企業の安定した収益成長が基盤です。分散された10銘柄構成により、個別リスクが抑えられます。一方、BTCは同じ期間で46%のリターンを記録し、ハルビングサイクルやグローバル採用拡大が成長を駆動します。ただし、ボラティリティが高く、最大ドローダウンが80%を超える年もあります。50年シミュレーションでは、BTC単独が1兆円規模に達する一方、FANG+は安定した複利効果を発揮します。結論として、20年以上の超長期ではBTCのポテンシャルが優位ですが、分散を重視するならFANG+、または両者の50:50ミックスをおすすめします。実際の運用では、税務や為替変動を考慮し、定期的なリバランスを徹底してください。

Q
FANG+とBTCをポートフォリオに組み入れる際の最適な割合は?
A

最適割合は投資家の年齢、資産規模、リスク選好により異なります。FANG+は株式市場との相関が高く、伝統的ポートフォリオの成長エンジンとして機能します。BTCは低相関資産で、インフレヘッジや多様化効果を提供します。モンテカルロシミュレーションに基づく分析では、全体資産の5-20%をBTCに割り当てることで、シャープレシオが向上するケースが多いです。例えば、60歳代の保守層はFANG+70%:BTC10%、30歳代の積極層はFANG+50%:BTC30%が目安。両者を組み合わせることで、2022年のような下落相場での損失を軽減しつつ、上昇相場の恩恵を最大化できます。重要なのは、年1回のウェイト調整と、BTCの保管セキュリティ(ハードウェアウォレット推奨)を確保することです。

Q
BTCの規制リスクはFANG+と比べてどの程度影響するでしょうか?
A

規制環境は両資産の大きな差別化要因です。FANG+はNYSE管理の指数で、SECの厳格な開示義務により透明性が高く、規制変更の影響は限定的です。一方、BTCは国ごとに法制度が異なり、2025年時点で米国ETF承認が進む一方、中国や一部新興国での取引制限が残ります。過去の事例では、2021年の中国マイニング禁止でBTC価格が50%下落しましたが、6ヶ月で回復しました。規制リスクを定量化すると、BTCの年次ボラティリティに10-15%の上乗せ要因となります。対してFANG+は企業コンプライアンスが徹底されており、影響は5%未満。リスク軽減策として、BTCはスポットETF経由、FANG+はグローバルETFで保有することを推奨します。長期では規制の成熟がBTCの信頼性を高めると予想されます。

Q
配当再投資を考慮した場合、FANG+とBTCの複利効果はどう違いますか?
A

配当再投資は長期リターンの鍵ですが、両者のメカニズムが異なります。FANG+の構成銘柄(Apple等)は平均1.2%の配当利回りで、四半期ごとに再投資可能。5年シミュレーションでは、配当分が総リターンの15%を占め、複利効果で資産を1.65倍に押し上げます。BTC自体に配当はありませんが、先物ETF(BITO等)のプレミアム分配が実効30%の利回りを生み、月次再投資で短期ブースト効果が高いです。ただし、この分配は元本返還を含むため、持続性に注意が必要です。10年比較では、FANG+の安定複利が3.8倍、BTC ETFの変動複利が28倍に達します。真の複利を最大化するには、FANG+の配当をBTC購入に充てるクロス投資戦略が有効で、シミュレーション上、年平均リターンを5%向上させます。

Q
市場クラッシュ時にFANG+とBTCの相関関係はどうなりますか?
A

危機時の相関はポートフォリオ設計の核心です。2022年のベアマーケットでは、FANG+が-30%、BTCが-65%と連動下落しましたが、相関係数は0.7と中程度。2020年パンデミック初期は両者-40%同時下落後、BTCが先に回復しました。これは、初期のリスクオフで流動性資産が売られやすいためです。しかし、インフレ期(2023-2024)では逆相関を示し、BTCがヘッジ資産として機能。歴史データから、クラッシュ時の相関は平均0.6で、完全連動ではありません。分散効果を活かすには、クラッシュ時にFANG+のキャッシュフローをBTCのバーゲン購入に充てる戦略が有効です。50年シミュレーションでも、このダイナミックリバランスがリスク調整後リターンを20%向上させています。

まとめ

FANG+はテック革新の確実な成長を、BTCはデジタル資産の無限の可能性を。

過去データの分析から、短期ではFANG+の安定性が、長期ではBTCの爆発力が際立ちます。

配当再投資や50年シミュレーションでは、両者を組み合わせることでリスクを抑えつつリターンを最大化できることが明らかに。最終的な選択は個々の目標次第ですが、市場の不確実性を味方につけるには、多角的な視点と継続的な学習が不可欠です。

賢明な投資判断を通じて、資産形成の旅を充実させてください。

執筆者:ぽこ

資産運用に興味がある恐竜。様々な国や商品に投資。投資歴は長い。基軸はインデックス投資での運用。短期売買の頻度は少なく、長期目線での投資をコツコツと実施。

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