SPXLとは?リターンは魅力的だがリスクも大きい玄人向けのETF

SPXL ETF

SPXLとは

SPXL(Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares)は、近年投資家の間で注目を集めるレバレッジETFの一つで、S&P 500指数の日次パフォーマンスの3倍のリターンを目指す商品となっています。

高いリターンを狙えるETFなだけあって、非常に人気が高く、楽天証券の売買代金ランキングでも常に上位にいるETFです。

ちなみに、「ブル」というのは強気を示す株式用語です。

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SPXLの概要を表にまとめてみた

商品名Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares
ティッカーシンボルSPXL
種類上場投資信託(ETF)
レバレッジ倍率3倍
連動指数S&P 500指数
設立日2008年11月5日
経費率0.91%
ベンチマークS&P 500指数の上昇率を3倍にすることを目指す
配当利回り0.84%
3年リターン13.69%
5年リターン25.31%

リスクに関しては後ほど触れるとして、リターンはS&P500の3倍の値動きになるため高くなっています。

その分S&P500に連動するETFと比較して、経費率は高く、配当利回りは低く設定されています。

なぜSPXLは人気なのか?

短期間で大きなリターンが期待できる

SPXLはS&P 500指数の1日の値動きの3倍に連動するため、市場が上昇すると大きな利益を得る可能性があります。短期的に大きなリターンを狙いたいトレーダーや投資家にとって、非常に魅力的です。

手軽にS&P 500にレバレッジ投資ができる

通常、レバレッジを使った取引は証拠金口座を開設するなどの手続きが必要ですが、SPXLを購入するだけでS&P 500にレバレッジ投資が可能です。ETFの形式で簡単にアクセスできる点が人気の要因です。

ETFの透明性と流動性

SPXLはETFであるため、日々の価格が公開されているため透明性が高いです。また、多くの投資家が取引しているため流動性も高く、売買がスムーズに行える点も人気の理由です。

SPXLの構成銘柄

構成銘柄はS&P500と同様だと理解しておきましょう。詳しくはこちらの記事にて。

SPXLのパフォーマンス

SPXLの最新のパフォーマンス

S&P500との比較

S&P500とSPXLの比較

S&P500単体でも相当な値上がり幅なのですが、それが小さく見えてしまうくらいの動きをしています。

S&P500が上がっているときはいいのですが、下がっているときは悲惨ですね。

SPXLに投資する際の注意点

長期投資をしないこと

この手のレバレッジETFは、長期投資には不向きです。上昇局面なら良いものの、下落局面においては市場に残り続ければ続けるだけ損をしてしまいます。VIXなどの指標をみて、ここぞというときに購入し、短期での利益確定をすることをおすすめします。

余剰資金で投資すること

市場を完璧に予測することは不可能です。様々なデータをもとに投資したとしても必ず儲かる保証はありません。余剰資金にて遊ぶつもりで手を出すことをおすすめします。間違っても生活資金を投下しないように。

まとめ

SPXLはS&P500の値動きの3倍をするETFです。短期売買では非常に魅力的な商品ですが、リターンが大きく狙える分、リスクも大きくなっているので注意が必要です。投資の世界では、リターンは考えるが、リスクは考えないという人が多い傾向にあります。余剰資金で遊びのつもりで運用しましょう。

S&P500指数への投資でも十分利益が出る可能性が高いため、初心者が手を出すことをおすすめしません。

執筆者:ぽこ

資産運用に興味がある恐竜。いろんな国や商品に投資。投資歴はまあまあ長め。基軸はインデックス投資での運用。短期売買はあまりせず、長期目線での投資をコツコツと。